共産党の皆様
いつの間にか憲法は改正したほうがよいと言う考えが多数になってきたことに危機感を感じています。誰が見ても不条理なアメリカの戦争を見てもなお国際協力という美名に惑わされて自衛隊の派兵を肯定する人が増えています。
しかし同時に、悲惨な戦争の現実を見て、やはり戦争放棄の憲法を守るべきだと言う人たちも(主として年配の方に)少なからずいます。
こうした人たちの声が、意図的とも思われるマスコミの報道によってかき消され、日本全体が急速に危険な方向へと滑り出したと思っているのは私だけではないでしょう。
今こそ党利党略を離れて、こうした人たちの声を結集する大同団結の動きが出てきて欲しいと願うものです。
かって革新自治体が相次いだとき、共産党こそそうした動きの核になる政党と期待していました。しかしその後、選挙の票集めばかりに奔走する共産党員の姿に幻滅し、共産党への期待は薄らいでいきました。同時に共産党の凋落(と言ってよいと思います)が進行しました。
しかしそれでもなお、共産党は他の政党とは違うと思っていましたから、選挙のときには共産党へ入れていました。
この一年、この思いは見事に裏切られました。昨年の筆坂議員の行為をニュースで知ったときは共産党のしかも幹部であのようなことが起こるなど信じられない思いでした。今回の吉井議員の年金不払い問題はそれに続くもので、最初はまさか共産党議員がと思いましたが、よく考えてみるとやっぱりと言う気がしてきます。
こうしたことが相次ぐのは、決して偶然ではなく、共産党幹部の中にも、他の政党と同様に自分たちは一般国民とは違うと言う思い上がりが醸されて来ているのではないでしょうか。
年金未払いが明るみに出て、国対委員長辞任(罷免ではない)を申し出て、「うっかりしていた」と言い訳する姿は、民主党の管や自民党の福田とたいした変わりなく、五十歩百歩だと気づけないのでしょうか? 一般国民の常識とははるかにかけ離れています。
ちなみに私の姉夫婦は共産党の活動をしていますが、その生活は惨めなものです。かって共産党の国会議員が数名であった時代、私たちの目に映る献身的な共産党員たちの活動は、主張はともあれ尊敬するに値しました。それは本人たちにとっても生活の貧しさを補っても余りある生き甲斐であったと思います。しかし、集票活動ばかり夢中になっている今の姉夫婦を見ていると、生活の惨めさが哀れに思えます。もうじき60というのに、共産党の活動をしていたばかりに職を転々としている生活です。
今の共産党幹部はこうした下層の党員たちの生活を知っているのでしょうか? 知っていたら年金の不払いなど起こるはずがありません。
聞くところによれば長年議員を務めている不破氏は別荘を建て、その書斎の中で執筆活動にいそしんでいると言うではないですか。別荘の書斎で作り出される方針に従って自分の生活を犠牲にする下部党員(姉たちにとって党中央は絶対的な存在のようです)、いつの間にか出来上がったこうした二重構造が、幹部の不祥事の相次ぐ根本的な原因であろうと推察されます。
今日の危機的な状況を乗りきるためには、一度共産党を解党して、真に日本の未来を展望している人たちだけが結集しなおし、新しい政党を立ち上げることが必要であるし、それしかないと強く思います。もし心有る方がおられるなら、勇気ある決断をお願いします。