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ケダモノの蛮行がようやく、ニュースに・・・

2004/05/07 長壁 満子 40代 金融

 米英軍の蛮行が、ようやく、ニュースになっているようだ。
 赤旗も企業系メディアも、先日広報室に文句をいっておいた朝日も、ここぞとばかりに、その「絵になる」虐待振りを報じている。
 赤旗も、前回の人質事件で「蛮行」と大見出しを書くほどではないが、真剣に怒っていることは、伝わってくる。余談だが、朝日で見た5月3日、憲法の広告はよかった。共産党にしては、気がきいていると感じた。
 さて、私が気になるのは、こうした虐待は今に始まったことではなく、過去の日本軍の戦場での蛮行ひとつおもいかえしてみても、容易に想像できるということだ。
 昔はアジアへの占領戦争、植民地化で何がおこなわれていたか。戦争に邪魔なものへの虐待ぶりは、どこでも、ここでも、日常茶飯事であろう。人肉食然り、100人斬り然り、三光作戦然り・・・
 こうした戦争を直視できない人たちは、今更ながら、おどろいているのだろうか。それとも、ブッシュの言う「一部の人間のやった過ち」として、機械的に処理をし、日本の自衛隊は、「だからこそ、イラクへお手本を示しに行かねばならない」と、いきまくのだろうか。
 私ははっきりいって、もう、飽き飽きしている。
 ある人間は、どこまでも、どこまでも、過ちが好きであり、真からの反省は絶対しない。
 ちなみに、このハレンチ、おぞましい虐待の映像で、どれだけの人が、血の涙をながしたことか。サスペンス事件とどう、違って見えていたか。この映像をみてから、あなたは、何か、行動しただろうか。これをとめるために。
 虐待の数々をみせつけられて、「気の毒に、酷い」と、思う大方のひとたちに、私はお願いする。
 その気持ちを、いまこそ、日本政府、米国政府、世界のメディアへ、向けて発して欲しい。「米軍の虐待」をちょっと検索すれば、未曾有にそうした機会は、あるだろう。
 今回の人質事件にもつながることだが、今日しんぶん赤旗には、「イラク人人質事件 中傷やめよ」と広がるネット署名をよびかけていた(ac-net.org/honor)。
 米国は、こうして、インディアン虐待、占領、奴隷狩りから始まり人を人とも思わぬ「民主主義」で帝国を築いてきた。そんな帝国の尻馬に乗って、アジアに侵略し、米国に爆弾をおとされて、人間としての魂をすっかり抜かれ、米国追従、マインドコントロールのロボット化された日本人が、米英軍の指揮下、なにをするか、いまさらいうまでもない。
 イラクの人々のように、アフガンの人々のように、気高くも無く、人類愛にみちているわけでもない、生き物、抵抗の意味もわからぬケダモノが、「自衛隊は復興支援です」とくりかえすおかしさ。
 この期に及んで、今、あふれかえっている日本語という言葉は、すべて、ひっくりかえった。「軍隊は破壊支援です」と、本音を言って欲しいものである。
 イラクの心も命も将来も、すべてすべて、破壊しつくす行為、これが日米英のやろうとしていることである。
 人間の尊厳を破壊し、奴隷づけにすること、ろばにされ、犬のように首輪をかけられ、裸で転がされ・・・それでも、イラク人は、神である。神のように、神々しい。テロリストだの無差別テロだのと、ケダモノたちにののしられながら、「人質作戦」で、戦争回避を訴える。自らの命はおろか、同胞の命を担保に、人間の尊厳を回復しようとうる。小便をかけられ、つばをはきかけられ、レイプを強要され、骨の髄まで、これらケダモノの正体など、見抜いていただろう。
 笑ってしまうのは、「フセイン以上の独裁だ」と、某イラク人にいわせていることである。フセインの独裁が何ぼのもんか。ちょっと前には、「フセインと同じ」といわせていた。もう少し前には「成果はフセインがたおれたこと」と、どこかのテロリスト都知事が呟いていた文言に近かった。
 世論は、刻々と、作られていく。風の吹くままに。