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憲法問題について。

2004/05/08 桃太郎 50代 自営業

 ジョージ松本氏の御意見ですが、言わんとすることはわかるのですけれど、少々的外れではないでしょうか。
 憲法第九条の改悪を阻止するのに社会主義憲法を掲げて闘うなんていうのは、あまりにも非現実的でしょう。しかも日本共産党は、資本主義内での民主的改革を当面の目標としているのですから。そのあとも民主主義革命を経て社会主義への道を進むということでしょう。
 1946年に日本共産党が発表した憲法草案「日本人民共和国憲法」も社会主義憲法ではありません。第四条でも「重要企業ならびに金融機関の人民共和国政府による民主主義的規制にもとづき、人民生活の安定と向上とを目的として運営される。」にとどまっています。余談ですが私の資料では1962年に中央委員会出版局から出版された「日本共産党綱領集」に載っています。因みにこの本には「綱領ー日本共産党の当面の要求」いわゆる「51年綱領」も掲載されています。しかし70年以降に出版された改訂版では削除されています。これも「臭いものにふた」の体質でしょうか?気に入りません。
 横道にそれたついでに、終戦後GHQの要求で当時の各政党が憲法草案を発表しましたが、主権在民を明記したのは共産党だけだった。今の社民党の前身である日本社会党も主権在民を明記していなかったそうです。福島党首が護憲を訴えたり、前党首の土井さんが憲法学者というのもちょっと笑えます。終戦直後の結党大会で「天皇陛下万歳!」を三唱したというのは有名な話ですが。
 本題に戻しますが、日本共産党の憲法草案には死刑の廃止や、18歳以上の男女選挙権など当時としては驚くべき先進性とともに「皇族、華族の制度はこれを廃止する。」と明記しています。しかし不破哲三議長は井上ひさし氏との対談集「新日本共産党宣言」の中で天皇制について、「将来、この制度をなくす日は必ず来ると信じている。」と言いながら、「日本の政治にとって死活の問題ではなくなってきました。」とか「国民が選挙で多数をしめれば、その多数の国民を代表する政府ができるし、天皇制はその邪魔ならないからです。」これには納得できません。現在の憲法の中で、天皇制と基本的人権はあきらかに矛盾しています。
 こんなHPあるとは知りませんでした。

30年前の民青同盟員。