天邪鬼様
1週間後くらいに、結果が出ると伺っておりましたので、もうそろそろだろうとお 待ちしておりました。
「除名」
たった一人で結果を言い渡された奥様と、その奥様を迎えられた天邪鬼様のお気持
ちを考えただけでも、苦しいような気が致します。全く言葉にできません、無念です・
・・。
聞いている私でさえ、こんなにも、何とも言えない思いに襲われるのですから、当
事者である天邪鬼ご夫妻の心痛は想像を絶するものだろうと感じております。
先日、加森公人という方がテレビに出ていました。
彼は、つぶれかけたレジャー施設を格安で買い取り、リニューアルして再び世に送
り出すという、まさに会社の救世主のような人なのです。
現在はアメリカに在住しておりますが、北海道に自分の会社を持ち、仕事があるた
びに帰国されているそうです。
一見、華やかな権力者のように思えますが、彼の事務所には、加森氏の自宅から持っ
てきたダイニングテーブルが会議室に置かれ、社長室には、払い下げたコインロッカー
が並び、書類入れとして使われています。
椅子も中古、机も中古。とても何十億という金額を動かすような会社とは思えない、
狭くて古くて・・・温かい会社なのです。
加森氏が、レジャー施設を買い取る時の絶対条件を次のように語っています。
「パート・アルバイトを含む社員全員を残すこと、これが絶対条件。なぜなら、最後ま で会社に残った人間は、会社を愛しているから。そんな社員達は、経営者にとってこ の上ない宝だ、何よりも大きな財産になる」
これを聞いた瞬間、天邪鬼様の奥様のことを想いました。
「そうだ!残りたい理由は何であれ、あんなとんでもない対応をする会社に、頑張っ て残ろうと戦っておられる奥様は、宝物なのだ。その価値を理解できない経営者など、 いつか地に落ちるだろう」
そう感じたのです。
天邪鬼様
今回の事は真に遺憾ではありますが、まだ戦いは終わってはいないのですよね。
心ない結果に今は肩を落とされても、少しずつ、例え微々たるものでも、その苦さ
が薄れてきたら、またお二人で、人として生きる権利を、大切な人生を守って欲しい
と、願わずにはいられません。
引き続き、何か私にできる事がありましたら、いつでも使って下さい。