投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

6/18Sekioさんに

2004/06/20 大歩危 50代 公務員

(1) 劣化ウラン弾使用目的について
 Sekioさんの仰るとおりであると私も思ってます。
 見解の相違というのは、確かに劣化ウラン弾は破壊力や殺傷力を高めていますが、私は兵器とはそういうものだと思っています。
 人道的立場からいえば逆になりますが、兵器としては殺傷力が高いほど優れた兵器であるともいえます。
 劣化ウラン弾は基本的に劣化ウランの比重が大きいことを利用して戦車等に対する貫通力を高めた兵器ですので、劣化ウランの変わりにタングステンや金や白金でも同様の効果が期待できます。
 しかしながら、安価で殺傷力の強い物質が手に入るので、それを使用しているということだと思います。
(2) 劣化ウラン弾の危険性について
 劣化ウランの内部被曝等に関する議論は米政府とNGO等との間に大きな意見の対立があることは紹介したとおりです。
 米政府は帰還兵士の体調不良原因は劣化ウランではなく、精神性ストレスであるとし、因果関係を否定しているようです。(体調不良を訴える帰還兵士が多いことは想像できます。)
 NGO等も癌患者が劣化ウランによるものなのか、その他の原因による癌なのかは区分する方法はないのが現状の様です。
 どちらも科学的に可能性ありとする場合、より危険度を大きいとする方をとるべきであるとするSekioさんの考えは理解できます。
 従って、例えば劣化ウランの微粒子を吸い込まないように注意を呼びかける等は大切だと思いますが、私はイラク全土が劣化ウランに汚染され、大量の先天性異常児や癌患者が発生しているように喧伝するのは根拠に乏しく、政治的なキャンペーンに利用している感を持っています。
(3) エネルギー保存について
 個々のヘリウム原子核や電子に注目すれば、Sekioさんの考えるようなことに成りかねない気がしますが、45億年もの半減期をもつ劣化ウランの自然崩壊エネルギーはそれを構成している物質の質量からみれば、極めて微量でしかなく温度を上昇させるだけの作用はない思います。
 但し私の直感的な感想ですので、調べてみたいと思います。
 また、劣化ウランを戦車の装甲に使っているというのはおそらく間違いです。
 劣化ウランは比重が大きく、何より燃えやすい 物質です。
 従って、そのような物を使用すると戦車は重くなって機動性が低下する上、炎上しやすくなってしまうことになります。