韓国の中央日報日本語版に以下の記事が載っていました。
韓国人が拉致問題をどのように見ているのかわかるのではないでしょうか。
『日本の二重良心』
北東アジアに国家間の戦争がなかったわけではないが、20世紀に入って北東アジ ア全体が戦争状態に陥った事件は、すべて日本に‘帰責事由’があった。 日本の朝 鮮植民統治と日中戦争、その後の太平洋戦争はすべて、日本の極右派政治家と軍閥の 過ちだった。
日本は第2次世界大戦後、敗戦国として、周辺国で犯した罪悪に対する十分な謝罪 と反省をしなかった。 むしろ中国が共産化され、南北が分断され、韓国戦争(19 50~1952)が勃発しながら、いち早くアジアの主導的自由陣営国家の一員とい うタイトルを得た。
このため、自由陣営に属した韓国など大多数のアジア国家は、日本と過去の問題に 対する十分な精算作業をする以前に、強要された和解の道に進むしかなかった。 に もかかわらず、日本は自国に不利な過去を非常に簡単に忘れ、冷戦期の優越的地位を 永続化させるかのように、周辺国に対して攻勢的姿勢を見せたりもする。
さる22日、平壌(ピョンヤン)で第2回朝日首脳会談が開かれた。 北東アジア 情勢に前向きな役割を果たすこともできた第1回首脳会談の結果は、1カ月後に拉致 被害者問題を取り上げた日本国内の非難世論に押され、1年8カ月余りを浪費したか のように、今回も、首脳会談後の結果に対する日本内の世論は批判一色だった。
拉致疑惑者問題の完全な解決はできずに、食糧支援を約束した、という拉致被害者 家族会の批判は理解できる。 しかし事態を総合的に見るべき日本の言論と、責任あ る政治家までが、これを機に朝日首脳会談のあらゆる成果を覆し、北朝鮮「たたき」 のためのむやみな攻撃で、この問題を活用するような態度は理解し難い。 日本はア ジアの主導的国家として政治力を発揮し、地域の安定と平和の増進にも寄与しなけれ ばならず、その核心的事案には北朝鮮と日本間の国交正常化も含まれている。
日本が北朝鮮に人権問題を提起するのは十分に理解できる。 しかし朝日間にはこ の問題だけがあるのではない。 そして北東アジアには、日本に関連した人権問題、 日本帝国主義の弊害が、依然として未解決のまま数多く存在している。 日本軍慰安 婦問題に限っても、これを全く認めないという日本のその厚かましい野獣的良心に憤 怒する世論がかなり多い。 日本を戦犯裁判長にしようという国際世論には顔を背け ながら、日本はなぜこのようにすべてのことを偏狭かつ自身に便利な視点だけで見よ うとするのか