その1がなくてのその2で恐縮ですが、議論の中身についての説明です。 改めて申し上げますが、真面目な議論を求めるなら表現には留意しないと、単に中傷 合戦に成りかねません。
? 自衛隊の行動について
世論が自衛隊支持一色になったときは日本にとって危険な時であろうという認識を
申し上げました。
この認識は公平さを装う方便(この言葉にも悪意を感じます)でもなんでもありま
せん。
またこの認識と、私がイラクにおける自衛隊の行動を支持する事とは別問題です。
? 外部被爆について
劣化ウランは天然ウランから核分裂物質235を抽出した廃棄物U238を主成分
としたものですが、強い放射線を出すU235も抽出できずに残ったものが含まれて
います。
しかしその量はわずかで濃縮前の天然ウランよりも低い値であり、一般的に安全基
準を超えるような量を放出することはなく、外部被爆による健康被害の可能性は非常
に低いとされています。
また、破壊されて微粉末になり表面積が増加しても、放射線強度が強まることはな
いので、直接接触すること等による外部被爆に変化ありません。
まさか砲弾のまま体内に吸収・摂取することはないので、粉砕され微粒子になった
場合が問題となるのです。
? 内部被爆について
健康被害の論点は劣化ウラン弾微粒子吸入・摂取の可能性であり、米国の研究所等
はそのような大量の微粒子を吸入することは不可能であるとしていますが、仮に多量
の微粒子を吸収した場合や重金属としての化学的毒性や、これも低いとはされていま
すが地下水等の汚染の可能性から、微粒子等を体内に取り込むことによる健康被害に
ついて懸念しているのです。
? 汚染調査、統計調査について
米軍の誤射による鳥島での調査に類したことは、治安が回復すれば比較的容易に実
施できると考えます。
広島・長崎の被爆に関連して外部被爆を問題にしたのは、内部被爆による生殖細胞
への影響場面が想定できにくかったことと、内部被爆は広島・長崎とは比較にならな
いほど小さいと見積もったことによります。
外部被爆は、投下された原爆による放射性物質が大気の循環などにより分散したり、
雨水等の浄化作用により相当に小さくなった場合を考慮すれば何万分の1という位の
オーダーには成りうると考えたからです。
しかし内部被爆は、都市のほぼ全体がフォールアウトで覆われ、呼吸を始め生活全
般をその中で実施しなければならなかった長崎・広島と比較すれば何万分の1どころ
か何億・何兆分の1という値になると思います。
それを使い分けのように勘ぐるのは、揚げ足をとったことにもなりません。
貴方も真意を理解しようと努めるとともに、議論が噛み合うべく劣化ウラン等につ
いて勉強されたら如何でしょうか。