貴殿からの「何で拉致事件の解決が先で、過去の清算が後かと」との問いかけ に答えます。私は、どちらが先であるべきと言うつもりはない。現実の動向に即して 述べているまでの事。
基本の考え方として、新春の不破インタビュ-を思い起こしてもらいたい。いろい ろ共産党には注文をつけるが、この時の、インタビュ-内容は大筋的確と思っている。
その要旨は.......
「①核問題を平和的な交渉で解決する。
②拉致問題を全面的に解決すること。
③日本が“過去の遺産”を清算すること。
解決すべきこの三つの問題がある。その全体を考えて対応することが大事。個別の 問題だけにつっこむというやり方では、必ず障害にぶつかって、個別の問題の解決も うまく進まなくなる」
この考え方を支持したい。核・ミサイル・拉致等は、現実に直面している問題であ り、東アジアの「今」の平和に直結する問題。従って、現実論として、まずそこから、 始まっている。視点としては、日本は「三つの問題」を踏まえて進める。当たり前の ことである。