6月23日の有島実篤氏の投稿に対して
①私は、小泉の主張する「改革」の主張を概ね支持します。しかし、小泉首相も、小泉政権も支持しません。実際に行なっている「改革」が主張と違うからです。
私は、パウエル米国務長官を支持しませんが、・・・・以下略
ここで、あなたが主張しようと試みていることは、総論反対各論賛成という論理だと考える。
②私は金正日を(ブッシュや小泉と同じように)支持しませんが、拉致家族の偏狭でヒステリックな主張より、金正日の主張のほうを支持します。どこか日本語が違ってますか。
②の文章は、①の文章と同様な印象を与えようとして書いた物と思うが、①の文章とは意味が全く違う。詭弁である。
①と②を本当に対比させたいならば、金正日支持の各論が何か、拉致家族のどんな主張に反対なのか明記しなければ対比とはならない。偏狭でヒステリックという印象が議論の対象とはならないのは自明の理。全く、間違った日本語である。
推察するに、あなたの北朝鮮に対する主張は、総論賛成各論反対なのだろう。北朝鮮が現存する数少ない「社会主義国家」であるという認識がそういう詭弁を招来させるのだろう。各論反対は、拉致という犯罪が発覚したことであり、できれば闇に葬ることができれば社会主義最高という自分のアイデンティティが守られると考えているのだろう。
しかし、実際に拉致された被害者の身になれば、その考え方が如何に自分勝手なエゴイズムであるかが理解できないの。勿論、北朝鮮へ亡命せよという言辞は、皮肉です。たちが悪いのは、あなた方は北朝鮮の人権侵害を直視せず、しかも自由世界のメリットを享受できる安全な日本に座してもっともらしく語ることです。
その中に、「攻め込まれるのが嫌なら、攻め込まれない国になれば良いだけの話」というフレーズがありましたが、あれは正気ですか。
当然正気です。というか、一般の日本人の正直な感想だろう。各独立国は、独立を担保するため自衛の為の軍事力を保持している。しかし、強大な軍事力をすべての国が保有することなどできはしない。そのため、各国は外交を通じて日々努力している。その中で、国際社会から糾弾されるような人権侵害を国家が行えばあらゆる方法で懲罰されるのは当然の話。拉致という主権侵害を犯し、なおかつ現状復帰の当然の要求にも応じない国が、国際社会からの軍事的懲罰を恐れるのは当然の話。自らまいた種に怯える国家にどんな理があるの?
但し、誤解なきよう言っておきますが、直ちに武力行使を行えと言っているのでは無い。ある意味、抑制すると一番効果を発揮するのが武力だと思いますから。
6月22日発言
時系列からいっても、因果関係から見ても「過去の清算」が先でしょう。
「拉致」が現在進行中というのであれば、とりあえず「拉致」を止めさせてから「過去」の話し合い、という意味はわかりますよ。しかし、「拉致」だって20年前の話じゃないですか。
ここからは、正義の味方さんへのメッセージです。
戦後「サヨク」というものについて、全否定するつもりはありません。しかし、私見を言わせてもらえば、戦後60年経過して「サヨク」が生み出したのは、このような発言を平気で行うモンスターなのも事実です。時系列を論理の根幹にするのは笑止としても、20年前を過去の一言で切り捨てさるメンタリティは理解できません。
労働運動の低調、戦争反対の声が少ない、革新政党の退潮、すべて身から出たサビとしか言いようがありません。勿論、保守主義の担い手にしても同様の体たらくであることを考えると、私個人の考えは、この世代(戦後誕生し、明治・大正生まれの戦後復興努力の上で、繁栄を享受し、今又、年金制度の下で若年世代から富の移転を果たそうとする世代)に対する考え方の相違ということかもしれません。
バブル期を振り返っても、自らの享楽にのみ走り、結果責任を果たそうとしなかった世代の宿命なのかな、とも思います。個の主張は存分にするが、公の概念が喪失している人々。
私個人は、対立軸としてはもはや「ウヨク」「サヨク」より世代間の対立軸の方が差が大きいように感じますが如何思われますか?