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”Wake Up!!”

2004/06/25 天邪鬼 60代以上 画家

 障害者運動をしているK子さんから封書が来た。開けてみなくとも選挙のことである。彼女は両足がほとんど弱ってしまって歩けない。しかし頭のよい人で障害者組織でも信頼を集めている。共産党系の障害者組織の幹部である。
 封筒を開けると市田忠義、と宮本たけしの写真の入ったチラシが出てきた。読んでみる。何だこれは。年金、雇用、中小企業のことしか出ていないではない。
 イラク戦争のことが一言もない。有事十法可決の問題も一行もない。いまや日本が戦時下に入ろうとし、すでに法的整備がほとんどなされ、この後に改憲が待ち受けているというのに何を寝ぼけているのだろう。
 もう1冊のパンフをひらいてみる。経済、外交、憲法という順にページが編集されている。外交では「安保条約をなくし、独立云々」 まるで安保条約を国会決議だけで無くせるような幻想を振りまいている。安保条約を破棄するためには文字通り命がけの戦いが必要なのにである。
 外交。軍事のゆがみという項目がある。「アメリカの言いなりで自衛隊をイラクに派兵した」と。日本帝国主義の意思がまったくなくただの「言いなりか。」

 K子さんのパソコンで打った手紙を読む。障害者にとって致命的とも言える支援費支給制度が介護保険制度に組み込まれることが書かれている。サービスも自己負担金が出てくると障害者が施設に入れなくなり家の中に押し込められるようになる。

 介護保険では自己負担金が課せられているがこれまで障害者には無料で支給されていた車椅子や補そう具が少ないとはいえ本人負担になる。障害者の多くは経済的に自立ができないのでいろいろなことを我慢しなくてはならなくなるだろう。障害者切捨てが戦争時代に向かう中で進められていくのである。
 しかし彼女の手紙にはやはり戦争問題と福祉の問題がリンクされていない。これでは他党の内容と変わりはない。
 今日もイラクでは必死の抵抗がありイラク人18人が殺されたというニュースがある。毎日イラク人が悲壮な戦いをして犠牲者を出している。イラクでは毎日たくさんの人々が手足を失っている。k子山河なんでこんなことがわからないのだろう。劣化ウラン弾で奇形児になってう生まれる子供達が一杯いるというのに、イラク人なら関心がないのだろうか。彼らの戦いに連帯する一言半句もないのが日本共産党なのである。
 有事法などで戦争の時代にのめりこんでいくこの日本の中でまず障害者が抹殺されることを共産党員のK子さんはなぜ知らないのであろうか。

 このような無風状態の中で右翼が大手を振っている。このさざ波通信も右翼が跋扈し始めた。彼らが組織的にここを破壊しようとしているのであろう。
 投稿そのものが全体に寝ぼけ眼で書かれているみたいだ。イラク問題が劣化ウラン弾の似に矮小化されている。そのように誘導されているのに気がつかない。有事法制率の危機感がまったくない。韓国人がイラク義勇軍の捕虜になって殺されるときに韓国で起きた撤兵要求の大デモに対する共感もない。
 ”Wake Up!”
 戦前の状況と非常に似ててきた。今に2.26事件がおきるだろう。日本共産党がいくら右傾化しても弾圧対象であることを銘記すべきである。寝ぼけ眼のうちにドアを蹴破られる。
 革命は街頭から行はれる。
 共産党がいくら議員を出そうと私達には関係がない。
    またも棄権の権利を行使するしかない。