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大歩危さんへ

2004/06/26 Sekio 50代 教員

無抵抗な非戦闘員を大量虐殺したこと等は、・・・激しい怒りを覚えます。従って大歩危はイラク戦争そのものに反対の考えを持っています。

 私は途中からこの欄に顔を出したので、読み落としていました。お詫びします。すると、私達は少なくとも次の2点で一致していることになります。

1.アメリカのイラク戦争は正しくなく、したがって直ちに止めさせるべきである。
2.劣化ウラン弾は燃焼によって粉塵化し、吸い込むことによる内部被爆の危険がある(吸い込むべきではない旨をおっしゃっていますので)。

 これに続けてあなたは、「個々の兵器について、支持するとかしないとか云うのはあまり意味がない」、「使用しなかったからといって、戦争が正当化されるものでもない」と仰っていますが、上の2つを前提として考えれば、この意味は、戦争に反対なのだから非戦闘員にまで犠牲を広げる可能性のあるこれらの兵器を使用すべきでないことは言うまでもない、ということになりますが、これでよろしいでしょうか?

あるNGOによる先天性異常児出生の報告等については科学的根拠に乏しく、徒に恐怖心を煽る政治的キャンペーンを感じる。

 「ある」と仰っていますので、NGOの報告が全てそうだとは思われていないと理解します。先にも申しましたが、被害者の側の調査には通常ハンディがあり(危険を行う側には豊富なデータがあるが、それらを公表しようとしないなど)、厳密な科学的見地から疑問が生じる可能性は常にあると思います。しかし、これを政治的キャンペーンと感じるのは一体なぜでしょうか? どのような点で政治性を感じられるのか、それを明らかにされないと、逆の立場から、すなわち危険なものを危険ではないとして戦争を正当化する、まさに政治的キャンペーンに使われてしまいます。

 従って重要なことは、被害を受けている可能性のある側(権力のない弱者の側)の弱点を克服する立場から、どのNGOの報告のどの部分に、どのような理由で疑問があるかを指摘することです。教えてください。私も勉強しますので、できればその報告コピーの入手方法も御願いします。

 私の友人の劣化ウラン弾に関するメールには、「劣化ウラン弾の毒性の科学的、疫学的根拠が立証されているかどうかかはともかくとしても、疑わしきは使用すべきではない」とありました。上の1と2を前提とするならば、当然これにも賛同されますね? なぜなら、劣化ウラン弾を使用する人道上の理由はなく、単に殺傷能力を高め、戦争を有利に導こうとするものですから、戦争に反対の立場なら、この友人の結論はあまりにも必然的な帰結だからです。