兵庫県警自動車警ら隊が摘発実績を上げるため、2年間で300件の偽造の捜
査書類を作っていたことが明らかとなった。
刑法犯の摘発率が10%そこそこ低迷していた為、本部長自らが「このままでは兵
庫県警はだめになってしまうと思った」とハッハを掛けたのだ。
それがこの結果である。
警ら隊180人のうち、およそ100人が関与して、せっせ・せっせと偽造書類作
りに精を出したのだという。
そのかいあってか、検挙率は前年の14.5%が17.0%へ急上昇する(これで
も低すぎて「警察何してんの」だがー)、この報告を聞き、本部長は今年1月「復活
の”曙光”が見えたきた。重要なのは県民の信頼の確保だ」と息巻いたのだ。
だがその内実がこの偽造工作だったのである、県民の信頼など上がるはずがない。
去年から今年にかけて、北海道県警などで退職した元幹部の勇気ある告発によって、
警察の「裏金作り」の実態が明らかとなり、その余りにも庶民感覚とはなれた金銭感
覚が曝されて国民の顰蹙を買った、しかしこの告発はまだほんの一部に限られ、警視
庁など中枢警察の実態は(強権的に)封印されたままである。
石原都知事のお膝元、警視庁の実態が明らかとなればそのスケールからして、この
国の権力機構の一部が吹っ飛ぶこともあり得るのでだ。
この春、ある市民団体が情報公開の一つとして兵庫県警本部長に対し、捜査に係わ
る「支出伺い、支払い清算書、領収書、または支払い報告書」の公文書公開請求を行
なった。
しかし開示されたのは約250万円、捜査費総額の僅か0.001%のみ、それも
日付と金額欄の他は全て黒く塗りつぶされていたと言う。
捜査費用の99.9%が私たち主権者たる兵庫県民には隠されて、闇の中で支出さ
れているのだ。
警察では何か事件があると、捜査員が何10人単位で動員される、大きな催し物で
は何百人になると言う。
ところが捜査や行事が終わると必ず「ご苦労さん」と「打ち上げ」が行なわれるの
だ。
勿論その費用も公費・捜査費用で処理されるのだ、そしてその領収書は相当部分が
住所もない「偽造領収書」だと言う。
バブル全盛の頃、民間企業でも「打ち上げ」は行なわれた、しかしその後、税務処
理基準が強化され、交際費課税が徹底されて打ち上げは殆ど廃止された、今「打ち上
げ」が行なわれたとしても大半が「割り勘」である。
ましてや領収書の「偽造」など許される訳がない、そんな事したら「私文書偽造」
や「有印私文書偽造」で警察に逮捕されたり、税務署から重加算税処分を受けるだろ
う。(小泉さん!郵便局の民営化や道路公団の民営化より、警察の民営化が先だぜ、
何でアメリカがイラクでやっている事、見習わないの?小学校の校長さんだけでなく、
お巡りさんがみんな近所のおじさんになったら、検挙率倍くらいに上がるよ!)
今回、ことに当たった警察官は「(警察)はチェックが甘いから絶対ばれないと思っ
た」とか「実績を上げるためにやった、慣例だった」とのうのう言い切っている。
そういえば私も今年の春、「昨年盗まれたチャリンコが出てきたから届ける」と言っ
て、真夜中の11時半頃、4人の警官がマンションに来たことがある。
思い出せば、無理矢理出させられた「盗難届け」には無理があった、これも県警の
捜査実績作りに利用されたのだろう。
恐ろしい国になってしまったものだ。
このまま警察権力に怯えていたり、声を出さなかったら奴等の思うがままである。
戦前の「特高支配」なんて明日にも来るかもしれない。
そして最後に、このサイトにチョクチョク顔を出している警察官さん、勇気出して
内部告発したらー、そのほうが出世できるし面白いぜ!