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兵庫県警「復活の曙光が見えてきた、県民の信頼の確保だ」その結果はー。

2004/06/30 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 兵庫県警自動車警ら隊が摘発実績を上げるため、2年間で300件の偽造の捜 査書類を作っていたことが明らかとなった。
 刑法犯の摘発率が10%そこそこ低迷していた為、本部長自らが「このままでは兵 庫県警はだめになってしまうと思った」とハッハを掛けたのだ。
 それがこの結果である。
 警ら隊180人のうち、およそ100人が関与して、せっせ・せっせと偽造書類作 りに精を出したのだという。
 そのかいあってか、検挙率は前年の14.5%が17.0%へ急上昇する(これで も低すぎて「警察何してんの」だがー)、この報告を聞き、本部長は今年1月「復活 の”曙光”が見えたきた。重要なのは県民の信頼の確保だ」と息巻いたのだ。
 だがその内実がこの偽造工作だったのである、県民の信頼など上がるはずがない。

 去年から今年にかけて、北海道県警などで退職した元幹部の勇気ある告発によって、 警察の「裏金作り」の実態が明らかとなり、その余りにも庶民感覚とはなれた金銭感 覚が曝されて国民の顰蹙を買った、しかしこの告発はまだほんの一部に限られ、警視 庁など中枢警察の実態は(強権的に)封印されたままである。
 石原都知事のお膝元、警視庁の実態が明らかとなればそのスケールからして、この 国の権力機構の一部が吹っ飛ぶこともあり得るのでだ。

 この春、ある市民団体が情報公開の一つとして兵庫県警本部長に対し、捜査に係わ る「支出伺い、支払い清算書、領収書、または支払い報告書」の公文書公開請求を行 なった。
 しかし開示されたのは約250万円、捜査費総額の僅か0.001%のみ、それも 日付と金額欄の他は全て黒く塗りつぶされていたと言う。
 捜査費用の99.9%が私たち主権者たる兵庫県民には隠されて、闇の中で支出さ れているのだ。
 警察では何か事件があると、捜査員が何10人単位で動員される、大きな催し物で は何百人になると言う。
 ところが捜査や行事が終わると必ず「ご苦労さん」と「打ち上げ」が行なわれるの だ。
 勿論その費用も公費・捜査費用で処理されるのだ、そしてその領収書は相当部分が 住所もない「偽造領収書」だと言う。
 バブル全盛の頃、民間企業でも「打ち上げ」は行なわれた、しかしその後、税務処 理基準が強化され、交際費課税が徹底されて打ち上げは殆ど廃止された、今「打ち上 げ」が行なわれたとしても大半が「割り勘」である。
 ましてや領収書の「偽造」など許される訳がない、そんな事したら「私文書偽造」 や「有印私文書偽造」で警察に逮捕されたり、税務署から重加算税処分を受けるだろ う。(小泉さん!郵便局の民営化や道路公団の民営化より、警察の民営化が先だぜ、 何でアメリカがイラクでやっている事、見習わないの?小学校の校長さんだけでなく、 お巡りさんがみんな近所のおじさんになったら、検挙率倍くらいに上がるよ!)

 今回、ことに当たった警察官は「(警察)はチェックが甘いから絶対ばれないと思っ た」とか「実績を上げるためにやった、慣例だった」とのうのう言い切っている。
 そういえば私も今年の春、「昨年盗まれたチャリンコが出てきたから届ける」と言っ て、真夜中の11時半頃、4人の警官がマンションに来たことがある。
 思い出せば、無理矢理出させられた「盗難届け」には無理があった、これも県警の 捜査実績作りに利用されたのだろう。
 恐ろしい国になってしまったものだ。
 このまま警察権力に怯えていたり、声を出さなかったら奴等の思うがままである。
 戦前の「特高支配」なんて明日にも来るかもしれない。
 そして最後に、このサイトにチョクチョク顔を出している警察官さん、勇気出して 内部告発したらー、そのほうが出世できるし面白いぜ!