長壁さん。お疲れのところご返事をいただきありがとうございます。
それに対するご返事が遅くなって申し訳ございません。
私は、長壁さんが、日本人ジャーナリスト殺害をあたかもアメリカの仕業であるかのようにおっしゃり、さらに「かくて、米軍は、「危険とおもわれる」ジャーナリスト、外交官を抹殺することで、口封じしてきた。」とのご発言に対し、具体的な確たる事実があればぜひお教えいただきたいと申し上げました。
そのお答えは、
「『ひろしくん』さん、いったい、あなたはこれまでのジャーナリ ストの殺害、だれだとおもっているのですか。いいですか。外交官 の殺害は『米軍の誤射である』と報じられていることは事実ですよ ね。パレスチナホテルの銃撃は米軍の明らかな意図でありことは事 実ですね。また、アブグレイブ刑務所を取材中のカメラマン殺害は 事細かにビデオフイルムにのこされていて、米軍の戦車から至近距 離で打たれたことは、事実ですね。結婚式の何十人殺害は、下見を してからの殺害は事実ですね。-以下略-」
というものでした。
外交官の殺害は「米軍の誤射である」と報じられていることは、私
も存じております。しかし、一部のメディアにより報じられている
ことと、それが事実であることとは別の問題です。それは週刊誌レ
ベルの憶測の域を出ていない情報であると思っています。もちろん、その可能性がゼロであるとは言いませんが、きわめて可能性が低い
と考えます。もしこれが事実であったならば、当然国際的な大問題
に発展することがらです。それゆえ軽々に扱うべきではないと考え
ます。はじめから「諸悪の根源はアメリカ」という目で、様々なメ
ディアによりもたらされる情報の中から自分の考えにあったものの
みをチョイスしていくと、判断を誤ることが少なくありません。パ
レスチナホテル銃撃における米軍の「明らかな意図」とはいったい
何だったのでしょうか?ジャーナリストの宿泊地を攻撃し、アメリ
カの不当性を自ら示そうとしたのでしょうか?その意図はいつ明ら
かになったのでしょうか?結婚式の殺害で下見をしてわざわざそれ
をねらったという「事実」については存じ上げないので、ぜひそれ
が確たる「事実」であることがわかる資料をお教えいただければと
存じます。
いずれにしても、情報の見極めは冷静かつ慎重であるべきと考えます。
そのような不確かな情報をあたかも事実として、他の者へ働きかける行為は、その情報が事実でない場合は、「デマ」による「扇動者」との誹りを免れません。ほとんど信憑性のない情報を鵜呑みにして、論を進めようとすれば、他者から見れば「妄想」にとらわれているとしか映らない場合もあるのです。
長壁さん。
私は、これまで長壁さんがおっしゃってきたことに100%共感することはできませんでしたが、共感する部分ももちろんありました。また、自分とは意見が異なるものの、一つの意見・考え方として理解できる部分もありました。しかし、ほとんど信憑性のない情報に基づくご発言や、テロを容認するようなご発言はどうしても理解できないので、先回投稿させていただきました。
これまでの長壁さんのご発言に共感されてきた方も大勢いらっしゃるとは存じますが、このようなことを続けられれば、私同様、「ちょっとついていけない」と感じられる方も少なくないのではないかと思われます。