うちの猫(メス)が、可愛い子雀をくわえて(もちろん死んでます)、家の中に入
ろうとしたので、びっくりして追い出しました。そのうち、いなくなったとおもった
ら、子雀だけ、ころんとドアの横に。
この猫は、今までもたびたび、鼠の赤ちゃんやらとかげやら捕ってきては、獲物を
みせにきます。
で、しばらく放置していたこの鼠をめぐって、隣近所のオバサン同士がおしゃべり。
私もドアを開け、「もう少ししたら、片付けるからね、でも、かわいそうだよね」と
いいながら、話を何気に、進めます。
「この間はね、木の上にいるカラスを狙っていたんだからね」と、おばさん。
「カラスだなんて、逆に殺されるよ。生ゴミがなくなって、カラスも必死だから」
と私。
「この下のKさん、飼っている鶯、ぜんぶ、カラスに食べられたんだって」「どう
して、鳴かないんだろうねといっていたら、カラスにもっていかれたとか」とおばさ
ん。
「そうでしょう、みんな、おかしいと思いません。ここでも、生ゴミにネットが掛
けられているけど、今まで、さんざ、生ゴミだしておいて、カラスが定住した暁に、
突然、石原都知事の掃討作戦ですよ。カラスだって、生きるのに必死だから。なんだっ
て、たべなきゃいきられないとなると、そのうち、人間だって襲われかねないかも」
と私。
「公園でね、Bさんが、袋をほうりなげたら、カラスがサーっとくわえていったと
いうわよ」とオバサン。
「ねえ、そうでしょう。おかしくな~~い。カラス対策といったって、すべて、根
絶するわけには行かないのだから。いったい、カラスが何したのかしらね」
「それに、今、戦時下だからね。有事法案、成立したんでしたっけ。徴兵制も盛り
込んだ今回のそれは、本格的だからね。私の友人は国会に駆けつけるといっていたけ
ど、私はいけなくて・・・」
ここまでくると、頷きも曖昧になってきます。
60代からや50代の主婦や店を切り盛りしている女性なのですが、こうした平和
な日常風景がときおり、見られます。否、みるために、勇気をふりしぼって、喋り場
に加わります。
戦争は、粛々と進攻していきますね。
ちなみに、このオバハン(うんと軽蔑の意味こめて)たちは、孫も子もいます。