昨日突然衆議院で有事七法案が可決されました。突然と私が感じますのは他の
ことに気がとらわれていたからかもしれません。ちょっと油断した隙にこれほどの危
険な戦争法があっという間に可決しました。この間さざ波通信で私も含めてみんな何
をしてきたのでしょうか。
長壁さんにも過ぎるところがあると思います。しかし、同士討ちをしている場合で
しょうか。敵は誰なのだ。戦争に反対する私たちはそれぞれに個性があり、欠点もも
つがそこで争うことによって利益を得るのは誰なんだ、私はそのことを今特に言いた
いことです。
次に、この重要な有事七法可決によって私たちは朝鮮戦争を阻止する憲法という砦 の一角をまたも崩されたのです。私たちの反戦の戦いはいっそう困難になり、すべて の国民が戦争に動員される事態に追い込まれようとしているのです。戦場が砲弾の音 が聞こえるほどに近づいたのです。
こんなとき最も期待されて当然なのは日本共産党の戦いです。昨日の赤旗に有事法
の記事がどのように扱われていたのか。国民の耳障りのよい年金法の問題などを訴え
て選挙の票を掠め取ろうとすることに党は腐心しているではないか。
もちろん党ならば有事法に国会で反対するのは当たり前だろう。だが聞きたい。国
会で反対したらそれで日本共産党が有事法に反対したといえるのかと。赤旗で反対の
記事を載せた。赤旗に載せればそれでいいのかと。戦争に反対しきり戦争をさせなかっ
たときにはじめてわれわれは反対したのだと校正に向かって胸を張れるのです。戦っ
たが負けたでは何をいえることがあるのでしょう。これが戦前の党です。
国会内での論争は表決で終止符が打たれる。少数党の主張は必ず否決される。これ
が議会制民主主義である。裏返せば議会制民主主義とは多数派の独裁政治なのだ。ブ
ルジョア独裁は議会を通じてその独裁を貫徹させるのである。そのような議会という
ブルジョア独裁の装置の中だけで、有事法に反対することで日本共産党は戦争に反対
する唯一の党ですと大きなことをいえるのか。アリバイ作りにしか過ぎないではない
か。
なぜ院外闘争に全力を投入しないのか。なぜ全労連の組合に立ち上がるように党は
訴えないのか、なぜ連合の中の同志に連合を動かす努力をさせようとしないのか。な
ぜ民商、民意連、民青、新婦人,生協に国会へ行こうと訴えないのか。なぜ全党に向
かって国会へ抗議に来いと指令を出さないのか。なぜ大衆を信頼しないのか。院内闘
争を否定しているのではありません。院内外の戦いがあってはじめて小泉内閣をぶっ
飛ばせるのであるし共産党の勢力をもって全力をあげればこの程度の内閣をぶっ飛ば
せないわけがない。そうしないで国民が戦場に惹かれていったときその責任を日本共
産党がとらねばならない。
3.20以来共産党が院外闘争に力を入れたのを見なかったし3.20事態を分裂
集会にして勢力をそいだではないか。祖そして3.20の集会はイラク自衛隊派兵反
対闘争に立ち上がらねばならないとする党員達ののエネルギーのガス抜きのために持
れたのである。
今こそ大衆闘争闘争が決定的である。
党が大衆を結集して戦わないならば
そのような党に何も求めない