天邪鬼様
奥様との会話を読み、とても悲しい...悲しい気持ちでいっぱいです。
リストラという大きな山に、頑なに立ち向かっておられる天邪鬼ご夫妻が、「死という言葉がちらつくほど苦しんでおられる」と思うと、その状況に何の力も添える事ができない私自身を、不甲斐なく感じます。
お二人の心中が、どれだけ辛いものなのか、苦しいものなのか、今までのいきさつを知っていれば誰もが重々わかること。しかし、それでも私はお願いしたいのです。どんな形にせよ、ご夫妻の存在なくして正義は語れません。お二人が、ただこの世に有るだけで、それだけでいいのです。どうか、生きる事に執着していてください。
「こんな嫌な思いをさせられたのだから、とことん長く生きて、元取らなきゃ!」そう感じていてほしい。もっともっと、欲張りでいて欲しい...そう強く望みます。
今回の戦いが、万が一、辛い結果に終わったとしても、決して望みは捨てないでください。ご自分の手で、可能性を0にしないでください。
その1例が私の父です。
年収700万という数字をもらっていた父が、ばっさりと切り捨てられ、経験もない、若くもない(求人は大抵45歳までですから)、売り込むのもうまくはない、コネもない、そんな父が、「経験重視」「50歳でバスに乗ったことないの?それは厳しいねえ(笑)」と、門前払いされるバス業界に挑み、見事就職を勝ち取る事ができたのです。これはまぐれでもラッキーでもない、天邪鬼さんのおっしゃる、
「We Will Win!! 」
という精神から得られたものです。
奥様のような堅実な方なら、必ず受け入れてくれる場所はあるはずです。奥様の人格が、どんなに素晴らしいものなのか、天邪鬼様が一番よく理解されていると思います。その気持ちを、信じていきませんか?
世の中がどんなに不景気でも、家族が自信を持って薦められる人ならば、同じ価値観を持つ会社(人事の方)が、きっとどこかにいるはず。私達は、その人を探し出すだけでいいのです。
もちろん、それは簡単な事ではないけれど、私の父は実際に再就職ができました。悪い条件に、難関な職場を繋げたのです。奥様だって例外ではありません。
父の就職活動をするにあたって、何度も行き詰まり、良い加減腹が立ってきて、国の制度を何とかしてくれと感じるようになりました。
リストラの心配がない公務員に、なぜ「中高年は厳しいですよね」と言われなきゃいけないのかと、その気持ちが、辛さが、あなた方には決して理解できないだろうと、そう強く思いました。
そして、その思いを伝えるべく、初めてさざ波に投稿した内容(再就職に臨む、中高年の心の痛み)を、そっくりそのまま、東京都庁・厚生労働省・宮内庁それぞれに、メールで送りつけました。
3日後に、厚生労働省から返事がきました。内容としては、
・年齢制限をしないように引き続き呼びかける
・今後も積極的に中高年を雇い入れるよう呼びかける
・どうしたら良いのか話し合う場を作っている最中
などなど。はっきり言って、クソの役に立たない内容でした。
年齢制限をするなと言ったって、業務遂行のために45歳以上は雇えないとか、職場の年齢回復のために若い人しか募集できないなどと言って、結局は制限されていますし、積極的に中高年を受け入れろとお達しがでていても、面接だけ(形だけ)受けさせて、初めから入れる気なんてないのです。
「どうしたらいいのか、今後の就職難について議論する場を設ける」
という言葉には、思い切り「対岸の火事」という雰囲気がありありです。なぜなら、その議論の場には一般人は含まれないのですよ。
深刻に困っている一般人は省いて、全く生活の心配がないお役人が就職難について議論するなんてお笑いです。
しかも、「議論の場をセッティングしている最中」なんて、私達市民にはそんな悠長なことは言ってられないのですよ、明日の生活がかかっているのだから....。
返事を頂けた事には、とても感謝していますが、その内容については憤慨しました。やっぱり、「明日はわが身」という意識が持てない方には、こんなメールを出しても、深く理解する事はできないのだと、情けなくなりました。
天邪鬼様。
私は若輩者で、権力もコネも知識もないただの人ですが、少しでも何かのお役に立てるのなら、遠慮なく使ってください。
これからの戦い・それ以降のこと、何でもかまいません。
天邪鬼様という方を知ってしまった以上、例え顔も知らない他人とは言え、死ぬほど苦しんでほしくないのです。
そして、この内容を見られた方々に。
本当に明日はわが身です。それは突然、何の予兆もなくやってくるもの。もっともっと真剣に考えてください。もっともっと、危機感を持ってください。
イラクの人々も、もちろん大切ですが、自分の土台がガッチリとしていなければ、他国を助けることなどできない...そう思います。
天邪鬼様
奥様は絶対的に正しい!今回の熾烈な戦いに、みごと勝利される事を、私も信じています。