私は臍曲がりかもしれませんが、多くの人が同じ事を言うときは寧ろ危険な場合が多いと思います。
自衛隊について云えば、赤旗、世界、週間金曜日などが自衛隊の行動を評価をし、これを支持するような事を言い出したときは、日本にとって大変危険な時に違いありません。
劣化ウラン弾(DU)については、これを一様に核兵器のように論じているGPについては疑問を禁じ得ません。
1 DUの外部被爆について
DUは主として、原子力発電等に用いるウラン235を抽出した後廃棄物であり含まれるウラン235は、0.2%程度です。
また、DUが放出するα線は透過力が低く、紙一枚でも遮蔽が可能であり、放射線量も天然ウランに比べても十分に小さいため、外部被爆の可能性を非常に小さいとされています。
外部被爆が癌や染色体異常を引き起こすだけの量を被爆する可能性があれば、その根拠や場面を示していただければと思います。
私は6/2の投稿で訂正されましたが、さつきさんが以前に述べられた
「α線やβ線は、放射性物質自身の自己遮蔽効果によってその深部からの放射が遮断されるので、劣化ウラン弾そのものは、粉砕されていない状態ではそれほど危険なものではありません。」
という認識が正しいと思います。
2 内部被爆について
前にも申し上げたとおり内部被爆については、DUの粉塵やエアゾル化したものを体内に吸入・摂取した場合等、α線が局所の細胞に影響を与えたり、重金属毒性により内蔵機能障害等により人体に悪影響を与えることは懸念されます。
3 汚染調査・統計調査について
現在は十分な調査が行われる状態ではありませんが、治安が回復すれば可能となります。
そう遠くない時期に答がでると思います。
私はいろんな面で、外部被爆でどのように多く見積もっても、広島や長崎の1万分の1以上の汚染はないと思っています。
また、水俣病のように生物による食物連鎖的な濃縮も考えにくいと思います。
4 政治的思惑について
劣化ウラン弾はそのネーミングからして、クラスター爆弾などとは比較にならないほどインパクトがあります。
また、先天性異常児出生も多くの人を恐怖に陥れますが、これらは外部被爆により染色体異常を引き起こすかのように述べられています。
以前にも言及しましたが、このような現実に直面した広島・長崎の方やイラクの人民の視点から、真に危険な場合とそうでない場合を語るべきと思います。