「冬のソナタ」で韓国ドラマが人気上昇し韓国旅行熱も急増、一方韓国政府に
よる文化交流制限の緩和で、日本製CDが韓国の若者達の中で人気を集めているとか。
ところがこの日韓文化交流の進展の中で、1980年代この国がバブル景気で沸い
ていた頃深刻な問題となった、キーセン観光・キーセン・パーティーが、復活の傾向
を見せていると言う。
キーセン(妓生・元々は朝鮮王宮の宮妓学校の少女たちを意味する)観光とはズバ
リ韓国観光の名の下での、日本人による韓国女性の買春行為である。
かつてバブル経済に酔いしれた日本のビジネスマンや、小金を懐にしたオヤジたち
が、国内より韓国旅行が安上がりだった事を利用し、韓国女性の優しさと心遣い、異
国観光や変わった味覚としての韓国料理を口実にして、キーセン観光を重ねた。
しかしバブルの崩壊と、韓国の相対的経済進展、そして日韓両国に於ける従軍慰安
婦問題の告発などでキーセン観光は下火になっていた。
昨年、中国広州における大阪の企業の研修を名目とした慰安旅行で、企業ぐるみの
集団買春事件が発覚し、日本企業の変わらぬ体質が大問題となった。
しかし、韓国では昨今の円高と日本以上に進行する非正規雇用労働の増大などを背
景に、一部ホテルや旅行社(日系を含む)による日本人相手の買春斡旋組織が増大し、
女子大生や日本語学校生徒等にまで「高収入のバイト」と宣伝し、悪の手を伸ばして
いるという。
日本人買春観光客は金曜日の午後韓国入りし、日曜日か月曜日の午後、帰国するパ
ターンが多いと言う。
そして買春の対価は普通25万ウオン(日本円にして2万5千円)中には日本人が
滞在中、宿泊を共にし、ショッピングや観光に付き合うものもあるとか。
「冬ソナブーム」の中で韓国の「純愛ドラマ」が新鮮なものとして日本人に受け入
れられている一方で、再び三度、日本人として人権感覚を疑われる、横暴がまかり通っ
ていることに、怒りと恥ずかしさを感じざるを得ない。