貴殿の主張を要旨は…………「拉致」は、「日朝が不正常な関係」で起きた。 遠因は「日本の過去の蛮行」がある。この解決と「拉致の解決」はリンクする。---- となる。
つまり、拉致の解決は、日朝が国交回復し、日本が「過去の清算」をしない限り解 決しないと言うことを、手を変え、品を変え言っている。結果、現金政権の「今」の 無法行為を免罪する役割を見事に演じている。
貴殿の認識は、拉致と「連行」問題が表裏一体となっていることから、出発してい るために、どうにも見方が狭く、物事を単純化しすぎている。
「拉致」は、北朝鮮の国際的無法行為の一つです。北東アジアの安定と平和を実現 するためには、一連の「国際的な犯罪行為」の精算を国際社会が求めている。北朝鮮 が近隣諸国、関係諸国と安定した平和関係を確立し、国際社会に正常な形で復帰する ということが、必要で、そこに到達するためには、北朝鮮がこれまでの国際的な無法 行為にきちんと決着をつける、国際的に信頼されうるけじめをつける、ということが、 重要な条件となります。(不破議長の新春イタンビュ-要旨)
北朝鮮の国際的無法行為とは、拉致以外に、①青瓦台大統領官邸襲撃事件、②ラン グーンでの全斗煥大統領への爆弾テロ事件、③アジア大会時の金浦空港爆破事件、④ 大韓航空爆破事件⑤日本のイカ釣漁船の銃撃、拿捕事件、⑥日本へのミサイルの予告 なし発射事件、⑦大量の覚せい剤の製造・密輸、⑧大量のニセドル札製造、⑨度重な る領海侵犯?度重なる不法侵入⑩そして核問題。
つまり、北東アジアの安定と平和を脅かす「源」=国際的無法行為は、多岐わたっ ており、今、直面している事である。「現実の動向に即して」とは、直面する脅威は、 先送りできない性質の問題であるため、解決が急がれること。
日本の固有の事情として「過去の清算問題」がある、それをよく踏まえて対応する ことが大事ということ。これは前回述べた。
貴殿の家族や親族が、国際的無法行為(拉致や拿捕等)の犠牲者になった場合、同 じ台詞を言われるのだろうか?興味深い。