私のつたない文章をお読みいただきまして有難うございます。
今回の選挙で日本共産党のあまりにだらしない有様に対して、どうしようもなく、レーニン主義に帰るというという事を言ったわけですが、考えてみればこれはそう簡単なものではないのです。
レーニンは、当時のロシア社会の状況もあるのですが、選挙で多数を獲得し政権を握るという事を全然考えていなかったのです。第一、選挙でボリシェヴィキーは多数を取る事はできなかったでしょう。レーニンは革命意識に燃える者が先頭に(すなわち前衛)立ちプロレタリア人民をリードして行くという方針に確信を持って実行し、政権を奪取したわけです。
こういう手段を現在の日本でとるというのは絶望的に無理な話で、だからこそ日本共産党の執行部にどうしたらレーニン主義に近い路線でやっていけないか真剣に考えてほしいのです。
今の日本は貧富の格差が大きくなるばかりで、マスコミ全体もブルジョア主義的に堕しています。テレビでは、豪邸を持ちあらゆる贅沢品を持っている者を臆面もなく自慢させ、それを持ち上げる形で放映するのがたびたび出ています。そこには貧者に対する思いやりのかけらもありません。また中国では共産党が政権を握っているだけで、やっている事は資本主義そのもの、貧富の差は拡大するばかりで、毛沢東がこれをみたら、表面上の経済発展だけの現状をどう思うでしょうか。
私はかなり以前会社で「貧乏という事は個人が悪いだけではないのだよ」と言ったら「こういう馬鹿な事を言うのがいる」と失笑され無視されました。私はプロレタリア階級という事を考えて言ったのですが理解されなかったのです。
現在の若者にプロレタリア階級という言葉が通じるのでしょうか。
1960年代の革新勢力の熱気を思うと懐かしく、それゆえ今の日本共産党の無為無策が情けなくなるばかりです。
天邪鬼さん、どういうふうに考えれば良いのでしょうか。