ご多忙な中、私の疑問に丁寧にお答えいただき、有難うございました。これで全ての疑問はすっかり氷解してしまいました。β線の水中での飛距離Rがエネルギーだけの直線式で近似され、これを使えばどんな物質中での飛距離も密度で割るだけで直ちに計算できると言うことでした。Rの単位が面密度(g/cm3)となるのも頷けます。これが最初に提示されていれば飛距離の問題もここでは議論にならなかったのではとさえ思いました。
レスがありませんが、もともと大歩危さんとは内部被爆についての危険性の認識には大きな相違はありませんでしたから、これでおそらく大部分が共通した認識に立てたのではないかと思っています。
しかし、どうしてこのことを記述したサイトに出会わず、素人には却って疑問を膨らませる様々な数値が目に付いたのでしょうか?劣化ウラン弾使用を非難するサイトは数多く、あれこれ見ましたが、さつきさんの回答ではじめて疑問が解けました。核の問題は一般人には分かり難いことも多いのでしょうが、専門的な議論を避けることが却って疑問を膨らませ、政治的キャンペーンだという批判を招いている気もしないではありません。これからもこの方面の運動でご活躍くださいますよう、お祈りいたします。
ところで、組織論・運動論でのご投稿も拝読し、さつきさんの見識の広さに驚嘆しています。この欄でも左翼とか右翼とか言う議論をよく見ますが、「遠い未来の理想郷、・・・を意識しながら現実の問題について発言する」ことが実態としての「左翼」という説に、それならキリスト教徒も左翼なのだと一人合点しました。
しかしその後の、「左翼の特徴は、「社会不正義」というものを、過去から現在へ至る歴史認識の中で捉えるというクセ」は、確かに私達とは「異質の感情」と感じます。
「社会不正義」と言う言葉の裏には、社会が正常に発展すれば不正義の根源が解消されると言う認識があるのでしょうが、そこでは人間の内面的な問題が見落とされてしまっているのではないかと思うのです。
私の身近に共産党員がいます。その主張には頷けることも多々ありますが、「クセ」が出過ぎると嫌気が差します。それで今回も共産党には入れませんでした。
今、日本が政治的にも文化的にも危機的状況にあるという認識はおそらく共通しています。この危機を乗り越えるためには、従来からの「左翼」が、「クセ」を改め、もっと幅広い考えを取り入れ、太い根っこを作り上げることが大事だと思います。9条を守ること、自衛隊の海外派兵に反対すること、反核運動は、いわゆる「左翼」だけではなく、キリスト者も社会運動の一つとして取り組んでいます。
ついこの分野の門外漢が至らぬことを書いてしまいました。お許しください。