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いまだ見えざる投票日の朝に

2004/07/11 千坂史郎 50代

 天邪鬼さん、長壁さん、ご投稿を拝読いたしました。
 お二人のように、懸命に生きて闘い続けようという意思が貴重、と存じます。

 わたしは日本共産党を「前衛」とは想いません。反戦平和と護憲を唱える勤労者政党であっても、日本国民を破壊と戦争から救う救国の政党とは想いません。
 ですから、冷静に日本共産党の候補に選挙区では一票入れたいと考えています。
 わたしにとり、今の共産党は社民党、みどりの会議と並ぶ「ワンノブゼン」one of themに過ぎないのです。
 それでも日本共産党は、他の民主党や公明党よりも国民の側に徹しようとしていると期待「したい」。沖縄のフォークシンガー喜納昌吉さんが民主党から立候補したとき、「おおっ!」と想いました。すべての歌を武器に、歌い続ける彼が示した選択肢は、民主党という当選率の高い民主党内で現実的効果的に反戦を示すことなのでしょう。
 民主党という政党のしばりを彼がわからないわけではない。

 共産党に一票入れればそれですべては解決するほど、今の日本共産党はレベルの高い変革と抵抗の政党であろうか。
 あとは開票結果とその後の移ろいが示すことでしょう。
 比例区では、わたしは中村敦夫と福島瑞穂の両方に当選してほしい。
 しかし二人に同時には投票できない。

 天邪鬼さんがご指摘のように、三人しかいないときでも歴史的60年安保闘争は闘えた。闘争の質なんだろうなあ。わたしは共産党が日本みおいては前衛でなくとも、「国民政党」であることは認める。願わくば、国民世論を冷静に分析して民衆に政治的洞察を示して、今後の闘争の様式と展望を示せるだけの「思想と哲学のある」共産党になっていただきたい。
 9.11アメリカ事件から、共産党は政治的想像力を発揮している多くの民衆たちの前にはいない。必要なのは大胆な仮説と実行力あるエネルギーではないのか。

 まもなく投票所にゆく。
 願わくば、国民的抵抗が結果に表れてほしいのだが・・・