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木を見て森を見ずでは困ります。有島さん

2004/07/11 正義味方 50代 会社員

 貴殿は、私の言っている基本のスタンス問題の本質を理解されず、個々の事例の前後関係論に拘泥されている。結果、「北」寄りで、金正日支持の本質がより明快になっている。

 まず、誤りを正したい。貴殿は「国交を回復するために話し合おうと言っているんでしょう。小泉も金正日も」としているが、「拉致の解決なくして国交回復無し」の台詞は小泉首相のもの、つまり、日本政府の方針である。この一言で、拉致家族は救われている。この方針は、日本の世論の反映であり、至極当然、当たり前のことである。

では、3目標との関係をどう整理するか?3目標は下記のの3つ。
 ①核問題を平和的な交渉で解決する。
 ②拉致問題を全面的に解決すること。
 ③日本が“過去の遺産”を清算すること。
 三つの問題がある。その全体を考えて対応することが大事。

 要は、この3つを包括的に解決しようということが、基本のスタンスである。しかし、現実の解決は交渉ごとであり、3つが横一線できれいに進むなんて事はありえない。拉致等の国際的無法行為が先行しているのはそれなりの訳がある。

 60年前の話ではなく、今起きている現実の問題だからである。明日、北朝鮮が、覚せい剤を積んで、不法進入を行わないと断言できますか? 保証できますか? 拉致家族は悲痛な叫びを毎日あげているのですよ。現実の「問題・脅威」を棚上げし、国交回復の話しあいは進めるなんていう、「お人好し」は外交ではない。

 貴殿は、北朝鮮の「日本への度重なる領海侵犯や不法侵入、日本漁船への銃撃、拿捕事件、対日ミサイル発射事件、覚せい剤の製造・密輸、大量のニセドル札製造、持ち込み等」国際的無法行為を一切不問にし、何の前提も整理せず、又、条件もつけず、「国交回復の話合い」に持ち込むことを主張している。

 拉致家族に対して「過去に日本も蛮行を行ったのだから、仕方ないではないか?ガタガタ言わずに辛抱せよと」言っているのに等しい。

 拉致の解明が先行し、国交回復~日本の過去を清算へと流れていることが、お気に召さないようだが、貴殿の基本的スタンスに拭えない疑問を感じる。日本の世論と真っ向対峙する意見であり、そういう人達が「選挙で惨敗」の洗礼を受けている。貴殿が朝鮮労働党の党員なら良く分かる話だが。