投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

プロ野球合併問題について。

2004/07/12 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

選挙ご苦労さまでした。
共産党と社民党には厳しい結果となりましたが、がしかし選挙権を権利として行使 した人々が下した結論は、あの余りにも磐石と見られていた小泉政権・自公連立政権 をトコトン追い詰めることが出来たのではないかと思います。
 確かに現象的に民主党が大勝し、共産党の議席減の大半が民主党に移った様にも見 えますが、政権批判票の大半は小泉政権に見切りをつけ、先を展望しつつ取敢えずは 民主党に投票したのだと考えていいと思います。
 共産党の支持者も社民党の支持者の方も、そう落ち込む必要はない、この激動期に おいては見方を誤らず正しい政治路線を堅持すれば、必ず勝利の日は来ると思います。
 視点を変えてみれば、沖縄や新潟・東京・大阪などの注目選挙区では、新しい何か が芽生える選挙戦が果敢に闘われたのではないかと思っています。
 後は些細な「戦術レベル」の問題ではないかとさえ思えてきます。
 希望は決して失われてはいないのです、今まで以上に確信をもって前進して行けば いいと思います。

 さて、クソ真面目すぎる「さざ波」の皆さんにはお叱りを受けると思いますが、選 挙のほかにもう一つの大きな話題であり、焦点となったのは突然、「近鉄バッファロー ズ」と「オリックスブルーウエーブ」の合併として表面化したプロ野球の合併問題で す、そしてそれは日がたつにつれて、オーナー・資本家によるプロ野球の一リーグ化 の形を取った、資本によるプロ野球のリストラ・再編の動きであったことが明確になっ てきました。

 プロ野球ファンにとってのプロ野球とは「ファンあってのプロ野球」であり「選手 あってのプロ野球」であり決してオーナーや球団があってのプロ野球ではありません でした。
 だからファンは寝食忘れて応援するし、少年たちは自分の将来を夢と希望に溢れて プロ野球に憧れ、スター選手に自分を一体化して夢中になって頑張り楽しんで来たの だと思います。
 しかし、今回の読売の渡辺オーナーの「たかが選手の分際で」とか、西武堤オーナー の裏話暴露的発言は、資本家やブルジョワジーがプロ野球をどう捉え何を考えている のかをあからさまにしたものでした。
 資本の論理が私たちの夢や希望を貪り食っていたのです。
 プロ野球選手といえど労働者です、両親から受け継いだ肉体を基礎に、自分を鍛え 磨き、その結果としてほんの僅かの人たちが一軍のプロ野球選手として登場し、極短 い選手生活を送るに過ぎません。
 何億円などと言う年棒は、宝くじで何億円を当てると同じことでしかありません。
 古田選手会会長は「もう1年じっくり考えの時間がほしい」、「ファンや選手の事 をもっと考えてほしい」と表明し、選手会一同で「止むをえない場合はストライキも 構える」と明確に言い切っています。
 今戦時下的状況に於いて、労働者の真っ当な権利の一つであるストライキ権すら何 十年も放棄した労働組合が多い中で、彼らの「大同団結」ぶりは羨ましくさえもある。 渡辺とか堤とか言った連中は、資本家・ブルジョワジーの中でもほんの一握りの古め かしい存在であり、早々に歴史の中から葬り去られて当然の輩だと思います。
 オーナーたちは「赤字続きでもう面倒見切れない」等と言っています、しかし今年 の決算報告書を見る限りその様な報告はどこにもありません。
 赤字は自己責任回避の為のウソであり、口実かもしれないのです。
 今野球場では「合併反対」や「一リーグ化反対」の横断幕が張られ、敷地の外では 反対署名も集められている。
 プロ野球に集まった私たちの夢や希望を、資本の論理で投げ捨てさせてはなりませ ん。
 「赤旗」はもっと大きくこの事を取り上げるべきです、もっとファンと連帯して行 くべきです。