確か「朝鮮の金正日体制を打倒するのは朝鮮の人々の当然の権利であり、外部
からとやかく言うことではない」と投稿したら樹々の緑さんから「お前は国連憲章見
たことがあるか」と言われました。
しかし、そう言われても考えを変えようがないし、忙しくて他に一杯読むこと、見
ること、やることがあるのでこれまで放置して来ました。
返答が遅れたことはご容赦下さい、申し訳ありません。
六法全書は数冊持っているのですが、国連憲章など見たことがありませんし
見る必要もないと思っています。
ご存知の様に国連は何も正義の味方でも、正義の組織でもありません。
ただ単なる第二次世界大戦の勝者、連合国が中心となった国際機関だと思います。
加盟国全体の総会より、安全保障常任理事国に極端に偏った権限が与えられている
不平等機関であり、それ以外ではありません。
今2百カ国くらい加盟国があると思いますが,加盟国の大半が束になってもアメリ
カ1国に対抗ることすら出来ていないのではないでしょうか。
また先進的な「平和憲法」がまだ健全な今でも、それが蔑ろにされ、持たないはずの
軍隊・自衛隊がイラクに派遣され、何の手続きもなしに1人の人物によって多国籍軍
への参加など国際的協定が約束される、そんな実態があるこの国で国際連合憲章に私
達が依拠するだけで済ましていいのか、今なすべきことはこれら権力の横暴に、抗し
闘う組織や運動を作ることが必要ではないのか等と思っています。
戦後、朝鮮戦争を始めとして「アメリカによって戦場とされた国」は数え切れない
くらいあります。
その様な機関に何か依存したり、信じたりしていいのでしょうか?
湾岸戦争の頃のサダム・フセインは悪魔だったから国連軍・多国籍軍による攻撃は
正しく、今度のイラク戦争では、ブッシュから何の大義もなく攻撃を受けたサダム・
フセインはかわいそうな被害者だったのか。
傀儡としか思えないイラク暫定政府が「主権委譲」を受けたから、国連決議による
多国籍軍の派遣は正しくなるのか?
国連は万能の神どころか一部加盟国の利益に左右される、不平等な擬似国際機関で
しかありません。
「国連中心主義」なんて所詮、大国にとって都合のいい、紙に書いた欺瞞・ペテン
の一つだと思っています。
イラクの人々にとって国連決議による長期の経済制裁は本当に正義だったと思いま
すか?
湾岸戦争の劣化ウラン弾によって被害を受けたイラクの子供達が、国連に被害救済
を申し出れば国連は救援してくれるのでしょうか?
もういい加減、「国連中心主義」的神話や戦争では何の役にも立たない国際条約へ
の依拠は止めましょう。
戦争をさせない、止めさせる闘いの主体を作って行きましょう、そんな運動をもっ
ともっと強くして行きましょう。
国が国民を守るとか、軍隊が平和を守るとか、どこかの立派な機関が私たちを守る、
などの幻想はそろそろ放棄しましょう。
やはり小泉政権を倒すのが私たちの権利であるように、金正日体制を倒すのも朝鮮
の人々の権利なのです。
今も尚、国連軍と休戦ラインを挟んで戦争状況にある金正日に{国連憲章を守れ}
なんて通用すると思われますか?