β線の飛距離についての丁寧なご説明、有難う御座いました。大変勉強になり
ました。この欄のテーマとしては相応しくないのではという気もするようになったの
ですが、これまで掲載していただいた編集者の方に、この際、御礼申し上げます。
私自身、当初は劣化ウラン弾について大した知識の無いままに反対を唱えていまし
たが、さつきさんの説明のおかげで基本理解が深まり、いろいろな資料にも目が通せ
るようになりました。もちろん、大歩危さんからのご批判も、理解を深める上で大変
役に立ちました。
ついでにというのも恐縮ですが、ご回答の一部に、なお理解し難い疑問を生じまし
たので、さらにご回答いただけたら幸いです。
それは飛程の単位のことですが、単位をβ粒子が通過した物質の面積当たりの質量
で表しておけば飛程の間に失うエネルギーの計算が容易となり、与えられたエネルギー
での最大飛程の計算がしやすくなると理解したのですが、それでよろしいでしょうか?
そうだとすると、空気中での飛程が9mというのは、空気の密度約0.0013g/cm3を乗じ
た値なのでしょうかそれとも乗じる前の値でしょうか?もし後者なら、空中での飛
程1g/cm2と言う数値が出てくることがあることも分かる気がします。
その他の項目については何とか分かりました。とくに、放出されるβ線のほとんど
は表面からのものであると言うことに、劣化ウラン弾が微紛化することの危険性を再
認識しています。また、β線を放出した原子核が反動で後退運動するという話には、
原子核の世界でもそうなのかと、感心してしまいました(当たり前なのでしょうが)。
私の周囲は私も含めて「ゆでがえる」状態ですが、宗教的な信念から、平和への関
心は高まっています。月1回の世界平和への祈りの中で、劣化ウラン弾の問題を、特
に若い人たちに訴えていきたいと思っています。選挙の結果は期待からは程遠いもの
でしたが、種を蒔きつづければやがて芽を出すときが来るでしょう。