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7/4Sekioさんへ(劣化ウランによる外部被曝の危険性を示す貴重なデータ)

2004/07/06 さつき 40代

 Sekio さん、貴重なデータを紹介していただきありがとうございます。特に、 燃え残った劣化ウラン弾から毎秒12000カウントのβ線が検出された事は、外部被曝 の危険性をはっきりと示すデータとして極めて重要です。実際、文中「ちょっとの時 間でも直接手に持てば深刻な被曝を生じる」と警告されています。6/2の私の投稿で は「表面積が24 cm2(一辺が2cmのサイコロ)の238Uの塊(重さ152g)から外部へ 飛び出すことのできるβ線の数は、毎秒95,000程度」と試算しましたが、これは四方 へ放射されるβ線の数です。このサイコロ(六面体)のある一方の面からサーベイメー タを密着させて測定した場合のカウント率は、本来の「線源効率」である1/6と測定 機器に依存する機器効率を乗して得られ、「毎秒12000カウント」の実測値はほぼ予 想される値です。私の危惧していた深刻な事態が机上の空論ではなくなったことを実 感するとともに、一刻も早く、放置されている劣化ウラン弾を安全に回収・処理する ことを呼びかける必要性を感じました。内部被曝にばかり目を奪われている現状を改 めなければなりません。

 なお、文中、234Paの半減期が“few hours”と記されていますが、正確にはそ の99.84%は僅か1.17分で、残り0.16%が6.7時間です。それから、7/3のSekioさんの 計算で234Thの壊変常数を、「半減期24.1日から、10.50とした」とありますが、壊変 常数は「年」の単位で表した半減期の逆数ですから、15.15となり、永続平衡に達す る時間ももっと短くなります。その他の考察は論旨においてほぼ間違いないと思いま す。