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今こそ共産党がなんであるのかが、問われている。

2004/08/24 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 参議院選挙で日本共産党は敗北した、党幹部はそれなりに自己批判的なことを 行なった、しかし責任は誰も取らなかった。
 だから党は外から見ても、内から見ても、選挙前も選挙後もなんの変化もなく何事 もなく推移している。
 今巷では「またか」と共産党は冷笑され、諦められている、市民運動の中では特に そうだ、「選挙のときだけの共産党」を誰も信頼しない。
 これで次の選挙に勝てるのか、新たな闘える体制が構築出来るのか、何にもわから ない。
 そしてこの「さざ波」でも選挙について様々な論議があり、党としてなにを目指す べきかも「それなり」に討議されているように思う。
 しかしだ。
 もう「革命」を捨てた日本共産党は議会民主主義に徹底するしかない。
 であれば何よりも選挙に全力を投入すべきだったし、そして党の根幹である党員組 織を見直し点検し、充実することが必要だ。
 その為にはあらゆる妥協を跳ね除けて、労働運動、市民運動、学生運動などに係わ り、あらゆる面から闘いを構築していかねばならない。
 だが参議院選挙と言う局面で、共産党は何を恐れたのか、ビラ配りを始めとする街 頭の行動で、党の地区中堅をはずしベテラン党員に頼りきり、そしてビラの内容も与 党権力を刺激し、激突するものは避け、この間の「アメリカ言いなり路線」と「資本 へのルール守れ」路線に固執した作戦を取った。
 これは典型的な保守の立場である。
 無党派層といわれる人々が、新鮮な共産党らしさの打ち出しを望んだのに対し、殆 ど何もしなかったのだ、だから殆どの選挙区でも比例区でも、彼らを獲得できずに大 敗したのである。
 今重要なのは、あれやこれやの論議ではなく、今私たちの目の前に展開されている 資本攻勢、帝国主義権力のやりたい放題の施策と対決し、美浜原発事故でも、沖縄の 米軍ヘリ墜落事故でも、凄まじい戦前的教育が強制されようとしている教育現場でも、 三菱自動車のリコール隠し、食料品の偽装、有事法制化何事もない様に展開されてい る陸海空自衛隊の訓練や、辺野古など基地撤去の闘い、そして不当な待遇を強制させ られているフリーターなど不安定雇用に悩む労働者など、それこそ私たちの手に負え ないほどに、私たちの身の回りに、生活の中に入り込んでいるあからさまな局面に喰 らいつき、不合理に闘いを挑み、「なんでも国会議員」ではなく、中軸の党員をその 場に総力投入し、全力でその場を作り、そこで闘っている労働者や市民と、信頼関係 を固め、同じ目線で、連帯して行くことこそが求められているのである。
 この闘いなくして、全ての論議は空論であり、何の価値も持たない。
 こんなこと誰が考えても至極当たり前のことだ、肝心なことをはずして空論ばかり していたら、現実に置いておかれて、2周3周遅れのランナーどころか奈落に転落す るしかないのである。
 このままでは第2の社会党の道であり、第3の社民党の道しかない。
 「外部からの無責任なたわごとだ」などと仰るならそれはそれでいい。
 しかし、なぜこんな単純極まることが理解されないのか、不思議なのである。
 もっと生き生きした具体的な闘いの報告に溢れる、サイトにしたいものである。