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一般投稿欄

lafmaninovさんからの批判に対して

2004/08/24 見習い講師 20代

 確かに、自己を批判し他者を批判することは、相互の成長にとってはかけがえのないことだと考えています。lafmaninovさんのおっしゃるとおり、私が投稿を特定しなかったことで、私が批判されることは、ある意味では当然だとは思います。ただ、私が批判したかった投稿を特定することは、現在のさざ波通信では混乱防止措置のため制限対象となる可能性があると思われたためにあえて伏せさせていただきました。具体的に意見することが許されるのであれば、一つ例として指摘させていただきます。

 2003年12月20日付け一般投稿の『微零細企業の現況』で小さな出版企業の経営者の方が「社長である私と家内など無給です。幸い厚生年金をかけておりましたので、何とか食べるだけは賄っていますが、わずかばかりの蓄えもなくなり、いつまでつづくか分かりません。」という切実な状況を記述していました。
 それに対し、同12月25日付け一般投稿『出版人は今がチャンスです!!』は、「最後の言論の自由が残っている今こそ、日本を変える、目の覚めるような本を企画なさいませんか。講談社から、森住卓氏の劣化ウラン弾を扱った漫画がでています。大人気です。ごぞんじですか。ま、企画力のない出版人は好不況に関わらず、淘汰されていくでしょう。」と返答しています。
 明日の食事にさえありつけるかわからない切迫した状況の方に、「目の覚めるような本を企画なさいませんか」などと悠長な事を言うのは疑問です。必要なのは、その経営者が明日からどのように暮らしていくか。その支援を党や党の支持者がどう打ち出すか。切実な要求に対する、忠実な回答なのではないでしょうか。
 また、講談社を引き合いに出してはいるものの、その講談社は言わずと知れた大出版社です。年間何百もの企画を立てる中で劣化ウラン弾を取り扱った本を一冊出す講談社と、年間に数えるほどの本しか出版できない小企業では、一冊の本を出版することに対するリスクの大きさが全く違います。
 そして、企画力のない出版人は好不況に関わらず、淘汰されていくでしょうという発言は、マーケティング・マーチャンダイジングがモノを言う出版業界においては、まさに弱肉強食の資本家の理論ではないでしょうか。劣化ウラン弾の本が売れたというのは稀有な例であり、今の売上ランキング上位を占めるような書籍の大半は、売れるべくして徹底的に企画を練られた本ばかりで、その本を売るために、企業は過大な広告費を投じているのを忘れてはなりません。
 このような現実の問題を無視した回答が、本当に共産党やその支持者のためになるのでしょうか?

 切実な要求に対してこのような回答では、日本共産党やその支持者が「共産党は口先ばかりで実際には何も助けてくれないじゃないか」という失望を抱かれてもしかたないでしょう。私が当事者の出版経営者だったら、きっと共産党に失望し二度と共産党には頼るまいと考えたでしょう。
 こういう小さなところから、反共勢力が拡大していく可能性を見過ごすというのは、果たして共産党にとってよいことなのでしょうか?
 さざ波は党のオフィシャルのページではないからこそ、党がケアできないような細かな要求に対して、一人一人の党員・支持者がしっかりと回答すべきだとおもいます。

 私が前回の投稿で言いたかったこと、やりたかった事は、私自身が誰かと議論することではありません。
 むしろ、こういう所で真面目に議論をする日本共産党の党員やその支持者がいるということを、もっと大事にしてほしいと思ったのです。
 もし「今は共産党を支持するわけでも敵対視するわけでもないけど、共産党には興味がある」という人が、党の方針や党員の方の考え方に気楽に質問したり投稿することは一向に構わないと思うのです。どうせ、赤旗編集部や共産党の偉い人たちに聞いたところで、こむずかしい話をするだけでまともな答えは返ってこないのでしょう。
 しかし、そのような(私を含めた)素人の気軽な質問に、安易に答えてしまうと、結果的には質問をした人にとっては「共産党は不誠実だ」という印象を与えかねないという事を指摘したかったのです。

 日本共産党は、天皇万歳・軍備拡張と一方的にわめき散らせばそれで済む街宣車に乗った右翼とは違うのですから、一つ一つの疑問や要求に懇切丁寧に対応することが、着実な支持拡大や、党についての理解促進につながると思うのです。
 ですから、それなりに議論の高度さは要求されてしかるべきだと考えるのです。あまり考えなしに直情的な発言をすると、結果的にはそれが共産党を追い込む可能性があるということを、投稿する人はよく考えなくてはならないと思います。