東京都教育委員会はに26日午前の定例会で、来年春スタートとする東京都初めての中高一貫校で扶桑社版歴史教科書の採用を、横山教育長を含む6人の出席者の投票で5人の賛成で決定したという。
私たちは採択情報が入ってから、全国の人々の協力のもとFAXや電話、手紙で教育委員会に「採択反対の声」を集中して来た。
26日にも都庁前に当該高校の卒業生や教職員、市民などが詰めかけ懸命に「日本の侵略を美化する教科書を採択するな」と呼びかけビラを配った。
東京都の教育委員会は将棋の米長邦雄など、ゴリゴリの石原知事支持者で固められている。
今春の日の丸・君が代強制反対教員の300人者処分の時、石原慎太郎は「これからは東京がやることが全国に広まる」と豪語した。
前回、「つくる会教科書」の歴史の歪曲と危険性に反応した、保護者と市民の運動の高まりによって、扶桑社版歴史教科書は公立校では、ごく一部の養護学校に採用されただけで基本的に阻止された。
その時、完敗した「つくる会」事務局長は「次は必ずリベンジする」と言い放った。
改憲と教育基本法改悪、日の丸・君が代大量処分、そして今回の「つくる会教科書」採択問題、「戦争する国」への転換に向けて、いよいよ正念場が到来した。
今回の採択は東京だけのことではない、全国全ての問題です。
戦争国家への道は子供達への教育から開始される、私達がこれを許すのか、阻止できるのかに全てがかかっている。
既に全国各地で、教育基本法改悪反対の闘いが取り組まれている、党派・組織を横断した教職員、保護者、労働者、市民、学生の団結の力でこの反動を跳ね返そう。
各地の小集会を組織し、取り敢えずは「子どもはお国のためにあるんじゃない!」のスローガンのもと11月6日日比谷野音での「教育基本法の改悪を止めよう!11,6全国集会」へ合流しましょう。
子どもたちの未来も、この国の行く末も、私たちにかかっています。