私は、自分の投稿が自己満足や暇つぶしになっていると感じたら、ただちに書き込みをやめるつもりでいます。
世の中には考えなければならない問題が山ほどあり、読みたい本はもう一度生まれなおしても読みきれないほどあり、金と暇が無くて行けないけどあれば行きたい場所はあと3回生まれ変わっても回りきれないほどあります。
そんなときに、人の心に届かない投稿を書いて、深い井戸の中に向かって怒鳴るようなむなしい行為を繰り返して、自己満足に浸っていられるほど暇ではないからです。
しかし曙光のきざし氏の投稿を読んで、一言言いたくなりました。他人の苦労を、可能な限り理解し、共感しようとする彼の姿勢をうれしく思ったからです。私は彼ほどの知識を持たないので、問題の零細業者に助言はおろか励ましの言葉を送ることも出来ません。
私も自営業者ですが、実にいい加減な自営業者で、設備投資なんぞ皆無なので、資金繰りや返済の苦労は知りません。人を雇う能力が無いので自分がせっせと動くだけで、人を使う苦労も知りません。仕事を片付けるのに追われていて、せっかく片付けた仕事の請求書もきちんと発送せず、客先から「請求書はどうなってる?早く送れ!」と叱られるようなデタラメ振りです。
そんなズボラなので、曙光のきざし氏のような深い読みはできないのですが、しかし下請けの悲哀は人並みに知っていますから、自分に能力があれば苦労している零細業者氏の力になれるのに、と残念に思っていました。
ですから、様々なコンサルタントが大はやりの時代に、こういう切実な悩みに適切な助言をする人間がいないことに、実に腹が立ちます。今日も当市が計画している道路計画の自治会への説明会で、居並ぶ市の担当者たちも、またその応援にくっついてきたコンサルタント会社の社員2人も、我々の質問に何1つまともに答えられずにお粗末な言い訳でごまかしていたのに、怒りを通り越して悲しくなりました。
身を削って働きながら、その商売を続けられない苦境に立たされる人がいる一方で、その名前に値するような仕事を全くせずに役所にぶら下がって安楽に暮らす連中もいる。これではまじめにやるのが馬鹿馬鹿しくなり、人の心がすさみ、社会がおかしくなるのはあたり前でしょう。
そんな中で、曙光のきざし氏のように人のつらさを理解しようと努める人がいるというだけでも、救われます。アメリカも日本も、そういう心が失われていることが、国の進路をゆがめる元ではないか?
1歩間違えば大惨事の、沖縄の米軍機事故。それも相変わらず支配者のような態度の米軍の横暴を見ても、平気な面して夏休みを継続し、急遽旅行を止めて沖縄に戻り、そして上京した知事に会おうともしなかった首相の鈍感さと無責任さは、今の日本とアメリカの政治の堕落を象徴しています。
しかし我々普通の国民まで、離れた他人の苦労に鈍感であったら、ブッシュや小泉を批判する力をもてないでしょう。