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津波理論

2004/08/31 ロム3 年金生活者

 今年の夏は暑かった。炎天下、植木の水やりが大変だった。防災用の三角バケ ツに水を入れて運ぶのだが、その時面白いことに気がついた。

 せっかちな私は、蛇口をいっぱいに開けて三角バケツに水を入れると、すぐに水は バケツからあふれそうになる。しかし、蛇口をしぼるとなんと、水は、バケツの半分 も入っていないのだ。

 津波の水も実際の水の量よりも勢いがついているだけ、かさばって おそいかかってくると思う。

 経済の転換期に起きる経済の津波も同じ事がいえるのではないだろうか。19 世紀の産業革命で一般大衆の生活は一変して苦境にあえいだ。しかし、それは長い目 で見ればいっときにしか過ぎないだろうと 思う。
 やつぎばやな立法措置を講ずれば民衆を守ることが出来たのではないかと思う。

 封建制よりも資本主義の方が合理的で進んだ社会体制なのだから 素直にそれを良い方向にのばすように努力すればよかったと思う。

 何も、資本主義時代をとばして社会主義に持って行くことを考えなくともよかった だろうにと思う。

 誰がせっかちに社会体制を変えようと思いついたのだろう。
 マルクスか、エンゲルスか。レーニンはそれを実行してしまった。
その結果、多くの血を流して革命戦争が起き、又、資本主義に戻るためにも、再び多 くの血が流れた。今も北朝鮮の国民は、苦しんでいる。

 経済の津波はこれからも容赦なく起きるだろう。トイレット・ペーパーを買いあさっ たり、土地を買いあさったり、庶民が津波を増幅したにがい経験もある。

 実際には、そんなに物や土地が不足している訳ではないのに、人々があわてる だけ、波は大きくなる。また、あくどくもうけようとする 業者も参入し、しばしばそういう悪徳業者の後ろには、政府が応援している。政府が 国民を救う側にたたず、悪徳業者の側に立つことが 一番の問題である。

 それ故に19世紀のマルクスもパリーコンミューンなどで立ち上がらざるをえ なかったのだろう。

 デフレの後には、インフレがくる。超デフレのあとには、超インフレがくる。 炎天がひどいと集中豪雨もひどくなるようなものだ。

 その時我々年金生活者はひとたまりもなく経済の津波に飲み込まれておだぶつ になるだろう。

 その時、悪徳業者を取り締まる政治勢力があることが一番重要な ことだと思う。

 マルクスや、エンゲルスよりも我々は、長い歴史を見ているだけ かしこく対処しなければいけないと思う。