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イデオロギーと、人間性

2004/08/13 ロム3

 優れたイデオロギーと、人間性はどちらが大切か。
 私は、「人間性」の方が大切だと思います。そして又、人間性を大切にするイデオロギーこそが優れたイデオロギーであると思います。

 この世は弱肉・強食の世の中です。大が小を食べて生きています。
 それは仕方のないことだと思います。我々が日々生活をするに当たって、大の虫を殺すときは罪悪感を覚えますが、小の虫を殺す事には抵抗を感じません。この辺の身勝手さをキリスト教では、「原罪」というのではないかと思います。

 知らぬうちに罪を犯さなければ生きてゆけないのが、人間の宿命だと思います。自分はつみびとであるという意識をもって謙虚に生きることが大切ではないかと思います。

 小が大から自らの命を守るためには集団で生活します。鰯もサンマも集団で泳いでいます。そのことが大にとっては、一網打尽に餌を得るための好都合にもなっていますけども。

 自然界では、際限なく生存競争がつづいています。人間社会に芽生えた資本主義もあらあらしい弱肉強食の機構であると思いますが、同じ人間社会の争いなので、いつかは話し合いで争いをなくすことが出来ると思います。

 二十世紀の社会主義は、なぜ崩壊したか。私は人間性を無視したイデオロギーが原因であったと思います。

 日本共産党も人間性を無視しつづけるなら、いづれ消えてなくなると思います。代わりに人間性を尊重する新たな党が発生するでしょう。

 末端の党員さまよ。人間性を大切にして下さい。現在のちょっと思いやりに欠けた党員像は、戦前を思い出させる息のつまる教条主義を感じさせ、近づきがたいものがあります。自然に近づいて行きたい党員像になれば、自然に党は大きくなると思います。