暑い最中のピースウォーク、短かったが太鼓の音を先頭に「自衛隊は戻って来い」「復興支援なんて嘘っぱち」「年金使って戦争するな」となんでもありコールである。
その後公園に帰って、再び大音響を上げてのライブの続き、やっぱり若者達は頼もしい、元気でまた悩ましい。
夏の日も落ち無事日程完了、一日行動ご苦労さまである。
が、しかし会場の後片付けも大変、貼り付けているイラクの写真や子供たちの戦争反対の詩を剥がすのに、結構時間がかかる。
ところがビシッと張り付いた糊に悪戦苦闘していると、隣に夕涼み?に来ていた外国人青年4、5人が「これイラクの写真ですか?」と言いながら、その剥がしを手伝ってくれたのである。
これで国際交流、国際連帯成立である、彼らはアルジェリアとチュニジアの某大学留学生でまだ日本に来て一年くらいと言っていた、アラブ・イスラム系であり、当然イラク戦争には感心が深い、会話成立なのだ。
以前もこの公園で話しかけてきた外国の青年がいた、彼はバングラディシュからの語学留学生で1年勉強し、その後東京の大学に進学するいう。
そして話す内に「日本の入管や難民対策はお粗末だね」「話して胸のつかえが降りてスッキリしました」等と意志一致、とうとうその日のデモの最先頭に加わってくれた。
国際連帯などこんなことから始まる、構えることなど何にもない、要するに人と人との交わり、人間同士の率直な意見交換で大半が済んでしまうのだ。
今、この国で外国人と言えば犯罪、そしてカマーもニューカマーも含めて排外主義の被害に遭っている。
統計的には昔と何も変わらないのに、勲章の様に「外国人犯罪」を直ぐ口にするお方が東京都庁にが踏ん反り返っている。
グローバル化、アジアとの共生、多民族文化交流、そしてヒロシマ・ナガサキ、でも何も構えることも、特別ゲストを呼ぶこともない。
この国にはいろいろな理由で滞在している外国人がワンサといる。
そして彼らの大半はその国のエリートだったり、様々な経験を持つ人々なのだ、物事に対する見識は押しなべて深い。
国際交流など何時でも出来る、そしてそれを可能にするのは、私たち日本人のたった一歩の踏み出しなのだ。
もし「外国人問題」があるとすれば、実はその大半は「日本人問題」なのである。
同じ人間同士として、彼らに温かい手を差し伸べてみて下さい。