普天間基地所属の米軍大型へり墜落事故は、米軍が周辺の閉鎖を行い、沖縄県
警ほか日本側を完全に締め出し、並木の伐採他などやりたい放題である。
宜野湾市長の訓練の中止要請に対しても「他のヘリの点検は全て終了したので訓練を
再開する」とまで言い切った。
基地周辺や、被害に遭った住民の不安は極限に達している。
今回の事故は本当に不幸中の幸いだった、操縦機能を失い、途中の民家などに数十
点の部品を撒き散らしよろよろ飛び回り、やっと沖縄国際大学の建物にぷっかって停
止し、墜落したのだ。
部品の落下地点では屋根に穴が開きガラス的が破れたのだ。
まかり間違えば沖縄の人々は大惨事の犠牲者になったのである。
昨年、統一マダンで韓国から若者中心のコーラスグループが来日し、コンサートを
開いた。
その時、後の交流会で彼らは私たちにこう尋ねた、「韓国では米軍基地撤去の闘い
がよく行なわれている、私たちもその先頭にたって行動している、日本ではどうです
か?」とー。
私たちは彼らに答えるすべがなかった「自衛隊基地への反対行動をしています」こ
う答えるのが精一杯だった。
特に私は韓国で彼ら若者のたちの、米軍基地撤去の闘いの現場見て知っている、沈
黙するしかなかった。
米軍の世界的戦争戦略見直しにより、これまで北朝鮮を見据ていた休戦ラインに近
い前線の米軍基地は来年早々、大半が撤去され、韓国内の米軍基地は三分の一に縮小
される。
しかしその機能の大半は、沖縄や日本本土の基地への移転され、より強化充実され
る。
この「トランス・インフォーメーション」が完成すれば、アメリカの対北朝鮮侵略
戦争体制は整い、沖縄はもとより本土の米軍基地も一段と強化される。
私たちに戦争がより身近に迫り、この国の戦争体制も格段と強化される。
そうなってはもう遅い、完成させてはならないのだ。
もうなんでも沖縄の人たちに任せるのは止めよう。
今、沖縄の人々は辺野古への基地建設を許さない闘いに続き、95年の米兵による
少女暴行事件弾劾の高揚を引き継ぐべく、島ぐるみの米軍基地撤去の闘いに決起しょ
うとしている。
なんでも沖縄の人々に負担させてはならない、沖縄に存在する基地は私たち本土に
住む人間の責任でもある。
私たちも韓国に於ける、駐韓米軍車両の2人の少女轢殺抗議の、反米・反米軍基地
闘争の高揚とその徹底性を学び、夏から秋にかけて全力で米軍基地撤去闘争に立ち上
がろう。
アメリカ大使館や各地にある領事館への抗議闘争を行なおう、継続した闘いで米軍
基地を必ず撤去させよう。
街のど真ん中にある、普天間米軍基地を今すぐ返還させよう!