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分裂という事象だけにとらわれずに分裂している理由を考えよう

2004/09/01 草の根のひとり 40代 団体職員

 過去の原水禁運動の分裂については原水協、共産党の誤りが大きいと考えていますが、それでは今の禁の主張は正しいのか?

 「原水禁はここ数年、広島、長崎の被害者、核実験、原発の被害者に、すべてカタカナの「ヒバクシャ」という表記を使っています。それは原子爆弾によるものであれ、核実験、原子力発電発事故によるものであれ、放射線による被害ーーヒバクという点では区別できないという理由によります。」(原水禁ニュース03年11月)

 原爆被害は放射線によるものだけではありません。熱線や爆風の被害~被爆者が残した原爆の絵を思い出してください~にも大量無差別殺戮兵器としての核兵器の、もう一つの本質があります。「原爆より東京の空襲のほうが怖かった。」東京から広島に疎開して原爆にあった被爆者には、そう言う人が少なくありません。怖がるゆとりすら原爆にはなかったということです。

 原爆被害を放射線被害に限定し、その被害すら小さく見せようと努めているのが日本政府です。私はこの禁の主張は意図的ではないにしろ、日本政府と同じ立場に立ってしまっているように思える。

 私自身は原発には反対ですが、原水禁運動の中に反原発のスローガンを入れるべきではないと考えます。

 原水禁は反核、原水協は原水爆禁止。原水爆禁止の一点で禁と協とが統一行動をすることは可能でしょう。
 しかし反原発も含めた行動に協が乗ることは出来ないし、してはならない。被団協も乗れない。

 原水禁が反原発を掲げるのはかまわない。しかし原水爆禁止世界大会に反原発を持ち込もうとするかぎり、禁、協の統一行動は困難です。