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「分裂」と「知識層」

2004/09/03 阿Q 50代 自営業

 うなずける投稿があったので、勇気を得てまた余計な口出しをします。

 「草の根のひとり」氏のご意見には全く賛成です。私は昔「前衛」に掲載された、共産党の原水禁運動の責任者による吉野源三郎氏に対する批判文を読んであきれ、怒りました。批判と呼べるものではない。長年平和と民主主義のために誠実に努力してきた人に対して、けちをつけるだけのお粗末なものでした。その後、古在由重氏が亡くなった時は、「赤旗」に1行の記事も載せませんでした。その非人間的な体質に絶望しました。

 原水禁運動に、ソ連に対するおかしな見方を持ち込んで混乱させたのは許せませんが、同時に原子力発電と一緒くたにするのも、とんでもない間違いだと思います。「草の根のひとり」氏が言われるように、被害の形も質も、全く違うし、真剣に平和を願い、そのために行動している人でも、原爆と原発に対して違う見方をしていて当然なのですから、それを味噌糞一緒にするのは、混乱をもたらすものでしかありません。

 どっちもどっち、などといい加減な言葉は使いたくないけど、現実を見るとどっちもひどい。なんで、子供でもわかる単純な良識に従って行動できないのか?前に提案があった、大江健三郎氏に仲介を頼むというのも必要でしょうが、その前に我々がしつこく道理を説いて、両陣営に「曇りの無い目で事実を見つめろ」と圧力をかけることが不可欠かもしれません。

 昔、会社員だったころ、CIブームが起こり、なにをやる会社なのかわからないカタカナ名前に変える企業が続出しました。企業はムードで動く消費者の心を捉えれば勝ちですから、それでもいい。でも政党まで「気分一新」で名前を変えて党勢拡大!なんて、そんな軽薄なことをやられちゃ、たまりません。

 名前が悪いから落ち目なんじゃない!基本姿勢に問題があり、信頼が得られていないからです。一部分は、中央が言うように社会情勢の問題もあるけど、それも一時の躍進にうぬぼれて、変化を捉えてきちんと対応しなかったから、情勢の悪化を許してしまったのではないか?

 昔、ファシズムという言葉を散々口にしました。しかしそれが現実のものになっている現在、このサイトでその言葉を余り見ません。その辺の情勢認識が、極めて疑問です。党中央をはじめ、情勢認識がずれており、危機感が欠落しているのではないか、そんな風に思うのは、私が「赤旗」を読んでいないからでしょうか?