ロム3さん、民主集中制については、「組織論・運動論」討論欄の方へ、やや 長い投稿をさせていただきました。原稿を書き終えた後で、この場へ9/25付けのご意 見を頂戴していたことを知りました。それを含めてのお返事にもなったかなと思いま すが、補足の意味で少しばかり書いておきます。
「民主集中制は大衆組織でも取り入れられている」とのお説ですが、「組織論・運 動論」討論欄への投稿では、大衆組織でも取り入れられ、普通の人が考える民主集中 制と「日本共産党の民主集中制」とでは根本的に違うものであることを示しました。
また、「民主集中制が悪いのではなく、組織の構成員が上部の言うことを 鵜呑み にしているのが悪い」とのお説ですが、上部の言うことに意義を唱える党員がいたと しても、「日本共産党の民主集中制」のもとでは、末端党員の中央に対する異議申し 立てが実を結ぶ可能性は絶望的であることを、過去の事例を通して示しました。
> さつきさんは、知識層に属していらっしゃるので、理論に無関心層の存在を知ら ないのでしょう。
> 何でもあなた任せにしてしまう大きな集団が党内には実在しているのです。討議 なんて、中央の言うことを賛美するのが討論だと思っている集団があるということも 念頭においてください。
私は「知識層」などといった層があるとは思いません。それはともかく、もともと 共産党員は、日本国の巨大な「中央」である自民党政権の言うことに騙されず、それ に対する異議申し立てとして党に入党した、批判精神あふれる集団であると信じてい ます。中央の言うことを賛美する党員が(沢山)居ることは良く知っていますが、そ れは、彼らが中央の言うことに理があると考えているからに過ぎません。理を尽くし て話し合えば、必ず互いの理解は深まると信じています。ところが、「日本共産党の 民主集中制」は、党員同士が忌憚なく話し合える場を奪う仕組みとなっています。唯 一、このさざ波の場だけが、それを保証しています。
> 綱領を全党一致で決めるなんてことは、無理でしょう。3年かけて 討論するよ り、3年たったら、また変更すると言う方が現実的です。 もしかしたら、委員長の 考えていたことはそういうことだったかなと 思っています。
私は、新綱領が全党的な議論が不十分なまま決められたことが問題だと書きました が、綱領は全党一致で決めるべきだとは一言も言っていません。ところが、歴代綱領 は、表向きほぼ「全党一致で」決められてきました。私はしかし、それが、党員全体 の意識を反映した「一致」ではなかったと思っています。そのことが、党内に巨大な 「未結集」を生んでいるとも思います。それもこれも、「日本共産党の民主集中制」 のせいであると考えています。綱領は、党にとっては憲法みたいなものです。3年程 度でコロコロ変えられてはたまったものではありません。何より、コロコロと意見を 変えるのは、国民に対して失礼です。
「組織論・運動論」討論欄へ投稿した一文の方もお読みいただき、再度のご意見を いただけましたら幸いです。