党員投稿欄の山本氏(9/2)に触発されましたので、民主集中制について私見を述べてみます。
私は以前党に所属していましたが、民主集中制についてさほど疑義を感じずにいました。むしろ民主集中制について党外からとやかく批判がある事に対し、干渉がましいものと受け止めていました。党の方針にそって、党の仲間を信頼して活動する事は、党員として又集団としての力を発揮するうえでの前提であるとの認識からでした。
理想は理想として、山本氏の論考は現実に起きている民主集中制の弊害を鋭く突いているのではないか、と思われ私にとっては目から鱗が落ちるという感じです。民主集中制の弊害として、党員一人一人の判断停止、もしくは風通しの悪さ(私の印象)があるとしたら、それを克服してゆくのはやはり党のなかからの問題提起からしか始まらないと、これまで、そしてこれからの党の動きに注目している私です。
一番我慢ならないのは、まるで党を知らない人が(この掲示板には縁もゆかりも多分ないだろう人たち)、訳知り顔で共産党をはなから排斥するそぶりをする時です。いわゆる「反共」の側に立ちたい人たちに、党内の問題をかっこうの餌食として提供するのは不本意という感情があります。
一人一人の党員の資質がよどみの中で窒息しない民主集中制の在りかたは可能なのか、山本氏の論考を手がかりに、これまで民主集中制が果たしてきた役割を再検討してゆく必要があるように思いました。