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プロ野球選手会の決断

2004/09/06 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 プロ野球のファンや選手の存在を無視した「ナベッネ」など経営者に対してと うとう反乱が始まった。
 5日、大阪御堂筋のファン1300人の「近鉄・オリックス合併反対デモ」は色づ き始めた御堂筋の銀杏並木を揺るがして、元気よく闘われた、東京でも200人が決 起した。
 そして今日、選手会の古田敦也会長は、合併の1年間の凍結、新規参入の緩和、雇 用条件の検討などの条件を提案し、これらが入れられない場合、土日の公式戦ボイコッ ト・ストライキを実行すると明言した。
 オリンピックの「長嶋ジャパン」の茶番にうなされ、翻弄されただけの日本のプロ 野球ファンが、1300人ものデモを行うなど考えられたか?
 アメリカ大リーグの厳ついメジャーの強者どもが、ストを喰らわす歴史があったと しても、あの「ヨン様」にも似た? 古田率いる華奢なプロ野球選手たちがオーナー に反旗を翻すなど考えられたか?
 彼らは今、歴史を変革しょうとしている、たとえ「連合」の空支援がなくとも、彼 らはやるだろう。
 「たかがプロ野球」、「たかがファン」、「たかが選手」何が出来る、と侮られ、 侮蔑された人たちの反乱が、開始されたのだ。
 俺たちも人間だ! 俺たちは金儲けのための見世物じゃあない!の怒りが人間とし ての誇りをかけて始まったのだ。
 昔、ローマでギリシャの格闘技コロシァムで、命をかけて「皇帝」や「自由市民」 達への見世物として、死闘を繰り返した奴隷戦士達の血が、今日本のプロ野球選手た ちにもよみがえったのだ。
 人間として誇りを傷つけられた者たちの怨念は深い、たとえ自らの年俸が多少減っ たところで彼らはやるだろう、一部スター選手の後ろには普通のラリーマンと同じ位 の年俸で、選手寿命の短い青年たちの思いが連なっている。
 「たかがプロ野球」では断じてない、今「プロ野球選手会」は労働者の、労働組合 の本来のあり方に基づいて決起しょうと決意を固めたのだ。
 これを誰が一笑にふすというのか、ファンの一人として労働者の一人として彼らの 決断を断固支持したい、固いエールを送る。