つい先週、共産党の党員の方も含めて数人で食事をする機会があった。選挙で
惨敗したこともあり、みな政治の話を避けていた。しかし、驚くようなことがあった
のだ。支持者の党批判に対して、常に戦闘的とも言える態度で執行部を擁護していた
党員が、自分から激烈な党批判を行った。
彼は、聞くところによると「30年党員」で、立派な大学を卒業して一流企業に勤め
ているとのことだったから、プライドもあったのであろう。いかなる党への批判・苦
情も受付けないという雰囲気の人だった。その彼が本当に突然、吹っ切れたように語っ
た。
彼は党組織の「老人化」と「現実離れ」を詰った。
すなわち、集会も支部会議も50代以上の人ばかり、若者が寄りつく雰囲気はまるで
ない。北朝鮮の特務機関による拉致が現実にあったのに、国民の安全などまったく考
えない。アホの一つ覚えで「平和憲法を守ろう」としか言えない無責任。もともと軍
隊(「人民軍」のことらしい)を持つことを支持していた党が、いつのまにか心の底
では米国の軍事力を当てにしている・・・以前はこんな党ではなかった。誰も社会主
義など本気で考えていない、消費税反対だの、末梢的な政策で国民に媚びるだけ・・・
その他もろもろで、非党員の私には理解できない党組織への不満など。
本当にびっくりした。党員達もやはり「普通の人」だった! まともな人間だった
のだ。この人のことはよくは知らない。別の党員が同席していたら発言したかどうか、
あるいは酒を飲まなければ本音が出たか?
とにかく、ここまで党が没落して、ついに党員すらも変わり始めた。さざ波の「党
員欄」でもそれがわかる。新しい左翼へ・・戦後サヨクを超えて、労働貴族を超えて、
勤労人民と共に、向上心を失わない勤勉な国民と共に、新しい政治運動を構築しよう!