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「九条の会」大阪発足記念講演会の熱気

2004/09/18 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 今日、9月18日は、1931年関東軍による柳条湖の満鉄爆破工作によって「満州事変」が開始されたその日である。
 この日、大阪では「九条の会」大阪発足記念の講演会が、中之島の中央公会堂で開催された。
 まだ日差しは暑く温度計は30度を示している、しかし午後2時開会と言うので「マア余裕か」と思って1時半に到着したところとんでもない、既に長蛇の列が出来ていた、「老若男女」と言うより「老老男女」と言う気はしたが、みなさんじっと我慢して開会を待っていたのである。
 聞いたところ「12時半に来たら、もう長い列が出来ていた」とのことだから3連休の初日と言え、気合を入れて講演会に参加したのだ。
 時間が来て講演会スタート、ところが会場内は立ち見の人を入れて1500人、ロビーと外の公園や茂みに待機する人2200人、我慢し切れず諦めて帰った人も入れると、およそ5000人にもなるだろう。
 思わず、昨年12月23日の日比谷音楽堂での、「教育基本法改悪反対の集会」での4000人、デモ5000人の熱気と盛り上がりを、思い出してしまった。
 外の人には特別のスピーカーが設置され、内部と同じ話しがきける。
 開会の前には、余りにもの熱気にまけてか、メインゲスト3人が会場を飛び出して、お詫びと感謝を入れるという前代未聞のサービスとも相成った。 「井上ひさし」は憲法の成り立ちからその意義と意味、「小田実」は大阪での被災体験と戦争責任、そして「澤地久枝」は15年戦争と映画「父と暮らせば」などを引き合いに出しての平和論と、各々立場が違うと言え、日本憲法が持つ、国民主権、平和主義、個人の尊厳の三つのポイントの大切さを力強く訴えた。
 この今日の盛り上がりは、やはり「戦争を知らない」世代の政治家たちが何の検証もなく改憲に走り、この国を「戦争する国」へと急速に、また強引に舵を切り替えようとすることへの、人々の不安と恐れ、そして危機感と怒りの表れだと思う。
 3人の論客のお話しを聞きながら、私達が持つ日本国憲法のすばらしさ、凄さを改めて確認できた。
 「九条の会」は今後も名古屋、広島、福岡など全国各地で、講演会や様々な催し物を行い、改憲攻撃に反対して行くと言う。
 今日のこの大結集と盛り上がりは、党派や組織を超えての「大同団結」の結果だったと思う、これを決して「最後の花火」とさせないよう、改めて固く心に誓った。