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USA労働者の革命宣言と不破の資本主義弁護論の裏切り

2004/10/04 大和 明 50代 失業者

USA労働者の革命宣言と不破の資本主義弁護論の裏切り
-USAの「百万労働者行進 Million Worker March」と連帯しよう!

WSFJのMLでは、04年10月17日に米国ワシントンで予定された「百万労働者行進(Million Worker March)」のWhy Are We Marching? (なぜ我々は行進するか)と題するアピールの和訳が掲載された。要点はこうだ:

「兄弟姉妹よ、民主主義を取り戻すために、圧倒的多数を占める労働者の権力を獲得するために、そしてアメリカを復興させるために歴史的運動に参加せよ。
1 われわれの使命

 36年前、マルチン・ルーサー・キングJr.は全米の労働者に、国内の貧困との戦いを開始するためにワシントンでの貧者の行進を呼びかけた。

 彼は言った。“合衆国政府は世界最大の暴力執行者である。…アメリカはいま歴史の分岐点にある。われわれが新しい道を選び、決意と勇気をもってその道を進むことが危急的に重大である”と。

 今日、労働者が直面している危機は一層深刻である。体系的な嘘・まやかしが振りまかれるなか、全労働者の犠牲のもとで侵略戦争が開始された。

 われわれの名を騙って、一握りの金持ちと大企業がわれわれの政府を掠め取った。企業・銀行独裁政治が公的機関を占領し労働者に階級戦争を挑んでいる。彼らは自分たちの利益のために国家を占拠した。

 圧倒的多数の勤労米国民が捕われの身となっている。社会サービスそして学校、図書館、住宅、医療のための資金がなで斬りにされ、打ち切られている。

 アウトソーシング(外部委託)と民営化によって適正賃金職種が消えつつある。これらの真の目的は労働組合を破壊し、百年にも及ぶ闘いの成果を奪い取ることにあるのだ。

 労働搾取工場と飢餓賃金が世界中の労働者に課せられ、国内労働者の仕事と利益を侵食している。 この明からさまな階級戦争が労働者家族とわれわれの子どもに対し容赦なく仕掛けられている。反労働者立法そして搾取者に奉仕する法廷に支えられて。

 愛国者法のような弾圧立法の目的は労働者の権利に対する闘争を威嚇・抑圧し、経済と社会の民主主義的制御を破壊することにある。外なる敵が弾圧と独裁を隠す煙幕に使われている。

 われわれ自身の目標を掲げて労働者を動員すべき時がやってきた。特権的少数権力とその政治的独占支配への屈従をもうやめようではないか。

 兄弟姉妹よ、集まろう。社会変革のための偉大な運動であるワシントン百万労働者行進に参加しよう」、と。

これは、"PrisonPlanet.TV" USAのキャスターAlex Jonesがもう周知の番組で暴露したように、

 アフガンとイラクの強盗目的の侵略と占領、「愛国者法」その他によるUSAのナチ化過程の進行、100万人収容の強制収容所の準備完了、「先制核ハルマゲドン」を目指すブッシュとキリスト教右派の「ネオコン」一派の地球破壊、人類破滅の総路線に反対し、これを阻止しようと命懸けで闘っている、USA労働者らの"21世紀新革命宣言”であると受け止めるのが正しいと考えられる。政府が人民の意志に逆らったときは武装決起を承認している憲法をもつている国だから、なおさらである。
 日本の野党や労組、各種民主団体では絶えて久しく、こうした観点が語られることがなくなっている現状から、これは目覚しい新たな動きである。

 これが、USAの圧倒的多数者である労働者階級を結集して労働者民主主義の革命的な反独占変革を闘い取って、マルクスやエンゲルス*も、レーニン*やスターリン、毛沢東やホーチミン、カストロも提起しなかった19~20世紀の歪曲と失敗の試行錯誤を乗り越えて、帰するところ、あらゆる悪の基礎である貨幣制度の廃絶を目指す革命過程への突破口を切り開くように、それがさらに、この戦略目標の実現を目指すグローバルな社会革命への運動に世界の勤労者を覚醒させて合流させることに成功するように、そのことによって、地球と人間、動植物、人間同士の共生が可能になるように、日本から階級的・人間的な連帯の運動を起こすよう、日本と世界中の勤労者に呼びかける。

* [備考] 
 F.エンゲルスは自分の論文「共産主義の諸原則」(「共産党宣言」の草稿)のなかで、目的意識的ではなくて自然発生的、消極的にこう書いた:(革命後に)「貨幣は無用になり…」、と。しかしそのあとマルクスとエンゲルスは、小ブルジョア急進主義者らの「義人同盟」に加入した。そして彼らの多数の支持をとりつけるため、「共産党宣言」のなかで上述の文言さえ削除してしまった。これは日和見主義の巨大な歴史的誤りだった。
 レーニンは、1918年のロシア共産党(ボ)第2綱領に貨幣制度廃止の戦略目標を書き込んだ。しかし彼は、早くも1919年以来それを放棄してしまった。それは、世界資本主義への屈服を意味していた。スターリンをはじめ彼のすべての後継者らは、この巨大な誤りを継承した。個人崇拝を克服しなければならない。資本主義の悪の体制がもたらし、加速している地球破壊と人類破滅の21世紀新時代は、マルクス主義とレーニン・スターリン主義も、いわゆる”科学的社会主義”も、理論と行動で弁証法的にアウフヘーベン(揚棄)することを要求している。
日本では不破哲三らの「市場経済の社会主義」論という資本主義弁護論の右翼日和見主義的な階級的裏切り理論を、大至急労働運動から追放し、USA労働者と連帯して、貨幣制度廃止の戦略を目指して、世界経済の相互依存の深まりと情報・通信革命が促しているグローバルな社会革命を実現するため、野党を革新して闘いを進めることが新時代の死活の要請になっている。