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数字と、実態

2004/10/06 ロム3

 日本共産党は、非科学的な党であるから、活動面では、実態を見ないで、数字 で物事を判断している傾向がある。

 署名の数も、賛同した人の数ではなく、書かれた名前の数を集計している。

 赤旗の拡大部数も、どういう状況下で拡大したのかは問わないで、数だけで成果を 評価している。

 私の友人などは、商業新聞の勧誘員に交換条件で拡大していた。
 これはいづれ減紙になることは明らかだし、定着段階で断られる可能性もあるし、 悪くすると、紙代の回収不能という問題も起きると思う。しかし、友人はそこまでは 考えないで、同じ労働者に共産党の存在を広めたことに満足していた。

 私などは、他地域から回ってきた拡大が定着できなかったり、立て替えて払った紙 代を回収出来なくて自弁したりの経験をいっぱい持っているのですぐ裏を考えてしま う。

 私は今、大衆団体の機関紙をたった一部配っている。家からしばらくのところ に階段があり、その下の道をしばらく歩いてまた階段を登り、それから上にしばらく 行った読者の家のポストに入れてくる。
 週一回のこの配達活動は、膝の悪い私には、階段の登り降りがきついので、つらい 活動である。この配達を拒否すれば他の人が代わってやってくれないこともないがそ うすると自分の機関紙を配達してくれなくなる。他にも読者の集金に苦労している人 もあるので我慢している。よその班から転籍してきた人は、我が班の機関紙が毎週確 実に配られていることにまず驚いている。なれ合いの班が多いのであろう。

 こういう末端の苦労を区段階の支部では、よく聞いてくれるが、その上では考えて いないだろう。支部に対して、数だけで拡大を要求してくる。支部はまた班に数を押 してくる。
 「そんな無理をいうと、我が班は、全員一緒にやめてしまうからね。やめないだけ 上等でしょう。」と、言い返す。

 そんな逆襲が言えるようになったのは、ここ、7,8年の間のことだろうか。それ 以前はとても話あいのできる雰囲気はなかったので、ひたすら支部の人には近づかな いようにしていた。

 私は、志位さんが、指導部に入ってからの共産党の変化を肌で感じている。だのに、 今度の綱領改定や、筆坂さんのことでは、彼に裏切られたと思っている。

 何か、深い思案があったのだろうか。わからない。