尾張はじめです。
銀河さんが、民主集中制は党内問題とおっしゃっています。はたしてそうでしょうか?
1.レーニン的な組織論は現代資本主義国家で有効か?
レーニンがロシアで革命を指導した時期は、民主主義はまったくありませんでした。ヨーロッパですら、資本家階級は民主主義を実現できなかったのです。それに対して、現代の資本主義国家で、あきらかに民主集中制のような一元的組織論は、市民の支持を得ていません。
民主集中制を唱えるような政党は、イデオロギーとして民主主義失格だと思います。
2.民主主義とはもともと一元的イデオロギーになじむか?
私が所属していた大学の社会科学研究会では、つぎのようなスローガンをかかげていました。
「現代を系統的、組織的に解明する科学は、マルクス・レーニン主義のみである!」
現在なら私はこう主張します。
「現代を系統的・組織的に解明する科学なんてない、多元的な民主主義の対立と論争の上にそれはある。したがって、単一イデオロギーの押し付けである民主集中制は非弁証法的であり、反マルクス主義である。」
民主集中制を党内問題として、金科玉条のように守り続ける限り、日本共産党ははてしなくマルクス主義から遠ざかっていくでしょう。