日本人人質殺害のニュースに日本中に衝撃が走った。無実の青年の命を奪った
犯行に怒りを感じない人はいない。理由はどうであろうと許されるものではない。だ
がしかし、この激しい怒り、やりきれない憤りを、ファルージャで、アメリカ軍の爆
撃によって愛する家族を殺害されたイラクの人たちも抱いていることに思いをはせよ
う。一人の日本人青年の命も、一人のイラク人子供の命も同じではないか。
アメリカのイラク戦争が大量破壊兵器の脅威を防ぐためということが作り話であり、
テロの封じ込めどころか、逆に憎しみを増幅し、ますます過激なテロを誘発している
ことが明らかになってきた今、戦争への協力をを止めよと主張することがどうしてイ
デオロギー(政治的に偏った考え?)なのか? また、未だに「大量破壊兵器がなかっ
たとはいえない」と主張し、戦争への協力を進んで買って出ることがどうしてイデオ
ロギーではないのか?!!
ブッシュが勝って、身勝手なアメリカの主導する世界は益々力に頼る戦争への道、
経済優先の環境破壊への道を転がりそうだ。アメリカへの追随をどこかで断ち切らな
ければ、明日の日本も危ない。これは反米ではない。