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歴史家様へ(御用学者と研究者)

2004/11/04 山村耕作 40代 会社役員

歴史家様へ
 私は日本のマルクス主義及びマルクス主義運動の最大の悲劇は、芸術及び文学から 参入した、人々がヘゲモニーを持ってしまったことだと考えます。
 彼らは観念論的アプローチから運動に参加した為、常に丸山先生がおっしゃた、無 責任精神を持っていました。
 端的に言えば、第三者的立場から気楽に物事を考えず、命をかけて戦っている人た ちを「反党分子」、「伊豆のビラまき男」、「新新日和見主義者」と言って制度化さ れた言葉に還元し微温湯的党社会からさげずんでいました。
歴史家様
 あなたの発する言葉は上記の様な制度化された言葉ですか、それとも血肉化された 言葉ですか。
 いずれにせよ時が過ぎ、今上記のような言葉を言った人々は若い世代からさげすま れています。
 安全な所から第三者的に観念的な発言を行うことを私は「御用学者」と呼んでいま す。
                   山村耕作拝