いつも法律面からのご指摘ありがとうございます。
私は基本的に法律云々より、まず「現場感覚で物事を判断する」ことを第一義に考
え、納得できない場合やっと法律に目移すことを習性としている人間ですのでまずは
お許し下さい。
といえ法律でも解決しないことには裁判に訴えることも厭いませんがー。
中国原潜の領海侵犯の件、確かに最終局面ではテレビでも新聞でも航行経路を明示
し領海侵犯の裏付けを行っていますが、当初は「先島諸島周辺を中国の云々」とわざ
とぼかして報道していました。
一部報道では、政府は「原潜が既に領海を出ているので、公にしない事も考えてい
た」とも伝えられています。
この領海侵犯問題は、当初から日本政府による明らかな情報操作、情報のコントロー
ルがされていたのです。
また大陸棚での中国のガスや石油開発についてもですが、正直、沖縄琉球諸島
との間に深い海溝がある魚釣台周辺の諸島を、漁業資源の関連ではなくて、井上清さ
んたちの御苦労にも拘らず「日本の固有の領海」としたのは、近い将来の大陸棚のガ
スや石油の資源確保を、日本政府が見据えたものだったと思います。
それならもう少しましな中国との外交交渉なり、誠意ある折衝が必要だった筈なの
に、何もしないでこれまでずっと放置しておいて、突然「原潜が領海侵犯した」と大
騒ぎするこの国の外交のだらしなさ、主体性のなさを指摘したのです。
南海の西砂諸島などでの中国の対応を考えれば、この事は極当たりで、もっと前に
やっておかねばならないことだったのです。
また大陸棚については色々な見解があるでしょうが、原則的にはその大陸の「大陸
棚に存する島また資源はその国に属する」というのが法律以前の合意事項と思います。
その後は各々該当国間で協議し決めていくのが常識ではないでしょうか。
確かにイラクの石油のように、無理やり武力に任せ「自由と平和」の名の下で他国
の資源を強奪するという帝国主義国も存在しますがー。
法律なんて力の前には全く万能ではないのですね。
弱いものが強者に勝てるよい方法、是非教えて下さい。