>「PTSDだ」と言ったのは、私ではなくて、高遠さんら家族の代理人です。
いつもの巧みな言い逃れですね。私は、あなたの
>人質になった3人が、誘拐犯に賛同したような発言をして、マスコミや世論や政府 関係者から反感を買ってました。が、私は精神科医ではありませんが、…マスコミで の言動を見るかぎりストックホルム症候群の可能性を感じています(11/5)。
という発言に対して、高遠さんらのイラクでの人道的活動を挙げ、高遠さんらの発言
をPTSDのせいだけだと断ずるのは一面的過ぎると批判したのです。彼女自身の活動か
らくるイラクの人々に対するいろいろな思いが混ざっていたはずですから、それを抜
きにして発言の真意は語れないということです。
世論は反感ばかりではありませんでした。アメリカのパウエルですら彼女の行動を
評価していました。また、あまりにひどいバッシングや「政府関係者」の反応を批判
する報道も少なからずありました(Asahi NewStar、報道ステーション、etc.)。
すべてのマスコミや世論に反感が生じたかのようにいうあなたこそ、自分に都合の
よい報道しか耳に入らない、身勝手な論者です。その後の高遠さんらの活動はそのよ
うな歪んだ見方に答えるものです。
>で、貴方の自己批判は、まだですか?
私が自己批判を表明したのは、私の発言の中に、犯罪を容認する(高遠さんらのイ
ラクの人々への思いとは別物)かのような誤った部分があることに自分自身気づいた
ためです。あなたに同意しているわけではありませんから、そんなに喜ばないでくだ
さい。
自分の反戦・平和への主張の根幹に確信があるからこそ、一部に生じた誤った考え
は率直に認めることができるのです。それに対してあなたの主張は一体何なのでしょ
う?勝手に描き出した「左翼イデオロギー」や教師像への不平、不満以外に何がある
というのでしょう??
>自分の思想をどのような形で、生徒や保護者、仲間の教員に、相手の迷惑を考えず、 押し付けてきたか、自己批判する事はない、というのなら、その根拠(主観や信念、 方針でも可)を示していただけますか?
これこそ「自分の思い込み以外の事実が、読み取れない、」典型でしょう。私が何
をどのように押し付けてきたか、できるのなら挙げてみてください。
ちなみに私は、残念ながら「平和教育」を行ったことはただの一度もありません。
専門外ですから。私の専門分野では自分の考えを押し付けることが全く無意味である
ことは熟知しています。
まさしくこれは「自分たちの思い込み思いいれだけで、ある現象を、自分たちの行
動を裏付ける要因として利用(11/17)」する最悪のものです。
このように、あなたの推論は手当たりしだい、勝手な空想に基づいています。教育
委員会が平和ポスターの取り外しを指導していることに抗議しているサイトを、「ポ
スターも貼れなくなった」と「行き過ぎた平和教育」批判の論拠にするなど、誰が考
えても飛躍しすぎた論理に気づくことも無く、夏休みが潰されたとか、授業に遅くま
で残らされたなどと不満をぶつけている姿は、だだをこねる勉強嫌いの小学生です。
現状の「平和教育」を批判するのなら、もっとましな論拠があるでしょう。
あなたの発言を振り返ってみると、ことごとく自身の主張を避け、ただ、「左翼イ
デオロギー」と、教師に対する異常なほどの嫌悪感を表明しているに過ぎません。そ
れも実に短絡的で、勝手な空想上の相手に悪態をつく様はドンキホーテのごとく滑稽
です。左翼にもいろいろ、教師にもいろいろあることをご存じない。
私は以前に、最近の若者に自己主張がないことを嘆きました。この傾向は特にこの
数年で強まったと感じています。こうした若者の特徴は、正面からの自己主張を避け
る反面、自分の気に入らないことには実に敏感に反応することです。
そこには何の論理性もなく、ただ直感的な好き嫌いがあるだけです。さらにまた、
こうした連中は自分の発言に必ず後から言い訳のできる逃げ道を付け加えます。あな
たの発言はまさにこの類です。
単なる新種の「アカ嫌い(分かるかな?)」なんですね。なぜ私の「イラク戦争を
どう考えているか」という問いかけ(二度わたって行っています)に正面から答えよ
うとしないのでしょう。
若者がこのようになった原因は、この点では奇しくもあなたと同意見なのですが、
歪んだ偏差値教育、受験教育の押し付けで、物事を瞬間的に判断する習性が身につき、
論理的に思考する習慣を失ったせいだと思っています。
ではこれはいつ頃から始まったのでしょうか?共通して理解されているのは、高度
経済成長が始まる時期、あらゆる分野で効率主義がはびこり、教育分野に勤務評定や
管理職制が導入され、管理型の教育が強まっていった時期です。
あなたはまだ生まれてもいません。あなたが小学校へ上がるころには、そうした教
育がほぼ完成していました。
ですから、あなたは「行き過ぎた平和教育」の犠牲者などではなく、まさしくあな
たも主張する「押し付け」の管理教育、「偏差値教育」の犠牲者です(あなたの年代
からその影響が見られるということは、若者という言い方は改めなければなりません
ね)。
11/7のあなたの私に対する発言の冒頭2行にあなたの教師に対する固定観念が凝集
されています。「押し付け」教育の犠牲者の姿が滲み出ています。「権威を振るう」
教師に必要以上に「平伏」した記憶が、その裏返しとして、異常な教師への憎しみを
燃え上がらせていると察します。お気の毒です。
さらにここ数年、若者のこうした傾向が強まった背景にインターネットの普及があ
るのではないかと危惧しています。どんな情報も簡単に入手できることは、逆にその
情報の背後にある生身の人間の喜びや悲しみ、苦しみや怒りに対する人間的な想像力
を失わせ、人を自分に都合のよい空想の世界に閉じ込めてしまうからです。
インターネットを読み漁る時間があれば・・・、いや、もう止めましょう。20を
越えた若者に何を言っても手遅れであることは経験済みです。まして40を超えてい
れば。
もうあなたとの議論は打ち切ります。何を言っても自分の都合のよいようにしか解
釈できない相手とは議論になりません。あなたほど無駄な時間を費やす暇もありませ
ん。
ただ最後に、私の質問にだけは答えてください。あなたが表面に出そうとしない本 音は一体何か、興味があります。やっぱり、ということかもしれませんが・・・。