草の根のひとり様。編集部員様。
文章を圧縮すべく努力はしたのですが、3250文字を超えてしまいました。
申し訳ないです。外部リンクも2箇所あるし。お手数かけてすいません。
さて、
>核抑止論でも、どういう理論でもかまいませんが、アメリカを非難するばかりで、他国を非難できない団体、(先の中国原潜の領海侵犯での沈黙は苦笑もんです)が提案する理論を、アメリカが受け入れるわけがないじゃないですかって事です。
というコメントですが、
>原水協にしろ原水禁にしろ中国や北朝鮮には何の抗議もしない団体だと思っているのでしょうか?これらの「抗議」の事は知っています。
(略)
この声明についてのむぎむぎ様評価を教えてください。
いつ、抗議をするかが問題です。
>原水禁は「北朝鮮の核兵器開発に断固抗議し、即時中止を求める声明」
この声明が出たのは、2002年10月24日です。
>原水協は 「北朝鮮の核開発放棄を要求する」
この声明が出たのは、2003年1月11日です。
2002年
9月17日日朝首脳会談 平壌宣言
10月16日米国務省、北が「ウラン濃縮計画を有しているとの情報を得た」と発表
10月17日北朝鮮の国連代表部筋、国務省の声明を「大筋で事実だと認識している」
11月14日KEDO、北朝鮮への重油提供を12月船積み分から停止と発表
12月12日北朝鮮、核施設凍結解除を発表
12月27日北朝鮮、国際原子力機関(IAEA)査察官の追放決定
2003年
1月10日北朝鮮、NPT脱退宣言
声明は出せばいいんじゃなくて、「いつ出すか」ですよ。
民間組織なんだから、10月16日には、何らかの声明を出すべきです。12月12日でも遅すぎる。翌年の1月11日にようやく声明を出す事には呆れ果てています。
>>草の根のひとり様は、中距離戦術核制限条約(INF条約)が成立した仮定をご存知ですか?
その核抑止論の論旨で、地上発射の中距離核兵器は全廃されたのですが、
>ぜひどういう過程で「核抑止論の論旨で、地上発射の中距離核兵器は全廃された」のか、むぎむぎ様の考えを教えてください。
原水禁ですら、核抑止論の論旨で、中距離核兵器が全廃された事を「しぶしぶ」認めていますよ。草の根のひとり様。原水禁の文章は、「核抑止論でINFが全廃された事実を認めつつ、アメリカへの非難や、反核運動が政治を動かした事をアピールしたい気持ちで筆を走らせ、それに失敗している」という文章です。
核抑止論というのは、冷戦という戦争の中での戦争の手段の一つです。
核を使うと全滅だぞ、と脅しながら、有利な外交成果を導き出すのが冷戦であり、核抑止論なわけです。
原水禁のリンク先はあってます。
「原子力物語 核問題入門 第4回 国家機能破壊が目的の戦略核兵器」の下の方に、SS20とパーシング2の話が載っています。
>ソ連崩壊の遠因ともなった
http://www.gensuikin.org/gnskn_nws/0402_2.htm
原水禁は、ソ連崩壊は反核運動が遠因だったとしたいみたいですが、(原水禁に同情はするが)事実は、核抑止論の論旨で、外交的にも、政治的にも有利な外交結果を導き出せなかった、ソ連が、冷戦に敗れ、国内、周辺国の軍事プレゼンス能力が低下したのが遠因ですね。もし、反核運動で、INF条約が結ばれたとすると、何故、崩壊したのが、ソ連で、NATOやアメリカは崩壊しなかったのでしょう?
それは、NATOやアメリカが、核抑止論による冷戦で勝利し、ソ連が敗退したからです。
反核運動による成果ならば、ソ連が主張していたように、英仏の核兵器も削減され、結果として、ソ連が冷戦で勝利し、ソ連の崩壊もなかったはずです。(って、草の根のひとり様は、原水協の方ですが)
>むぎむぎ様の引用が正しいとすると(リンク先が変わっていました)、この前後の私自身が受け止めた記憶をコメントすれば、私の記憶では(皮膚感覚では)、デタント(米ソの平和共存路線)から米ソ対立への転換点は1979年のソ連のアフガン侵攻でした。その後、レーガン政権が誕生し、米ソの対立の激化、核戦争3分前、「アメリカの限定核戦略構想」への危機感から一気にヨーロッパでも日本でも反核運動(=原水禁運動)が高揚しました。
その頃、私は、アウトドアに燃え、自転車で、九州に行ったり、中国山地にテントを担いで登って、登る朝日に感動したりしてましたから、皮膚感覚とか記憶の話をできなくてすいません。自我形成時期でもありますし。初恋の思い出の方が印象深くて。
>むぎむぎ様の1980年代初頭の反核運動(私は原水禁運動と呼びたいのですが)に対する評価も、この議員さんと同じなのでしょうか?
>>共産党が推した、候補者は、超タカ派の国会議員と戦って敗れてます。
>自民党も隠すし、マスコミも報道しません。
ニヤリ(笑)この議員さんは自民党員じゃありませんよ。
http://www.n-shingo.com/profile/index.html
マスコミも彼が、核武装論者だと承前です。核武装論で、防衛政務次官辞任した方です。 (ちなみに、私も、かの議員が自民党員だと信じてましたので、草の根のひとり様を笑えないので、ニヤリという事で。)野党同士で争って、共産党が負けているので、救いようがないです。私は、この議員さんと同じ考えではないですが、(大体、この議員さん、話が極端すぎて。)少なくとも、日本共産党は、この議員さんの選挙区の住民を説得できなかったという事ですな。
>あの頃は、日本でもソビエト脅威論がずいぶん言われましたね。ソビエトが北海道に侵攻してくるとか、そんな本が書店にあふれました。私はといえば、親ソ政権の、しかも地続きの人口3600万のポーランドを押さえかねているソ連が、何のために反ソ、嫌ソ感情の強い、しかも海を隔てて補給路の確保さえ難しい日本に攻めてくるものか。来るなら米ソが戦争になった場合に宗谷海峡を押さえに来るだけだ、と思っていました。
なぜかあの当時、ソビエト脅威論を唱えた人たちは、ソ連が日本に侵攻するとすれば、それは米ソが戦争状態になった時だという前提を話さなかったし、その時は地上部隊だけではなく核ミサイルが飛んでくるだろうという話もしませんでしたね。
当時の話は、青春を謳歌していた私なので、現在の話になる事をお許しください。
現在も、ロシアは日本の領土を占領してますし、
現在も、日本とロシアは平和条約を結んでいません。
現在も、ロシアは、安全保障理事国で
現在も、日本は、国連の敵国条項対象国です。
現在も、ロシアが太平洋に出るにはウラジオストクが重要で
現在も、ロシアの軍用機が日本の空域に接近し航空自衛隊がスクランブルをかけ
現在も、ロシアの国境警備隊が、日本の漁船に銃撃してます。
まだ、続けます?
現在は、ロシアの軍事力の実態を日本が知り、ロシアのボロ原潜の廃原子炉を日本が処理してあげて、ロシアの艦隊が瀬戸内海の呉に友好親善でやってくる程でロシアは脅威でもなんでもないですが、ソ連時代の当時の日本政府の国防関係者の憂鬱は推して図れると思いますけどね。
>>反核運動がソビエトの工作という、イメージをばら撒きながら、それを改善する事もせず、核廃絶を訴えても。
>と言われても、私に「ソビエトの工作」という感覚はありませんでしたし、いまもありません。
草の根のひとり様が、それに批判的な事を承前で言いますが、「平和を守るソ連社会主義の核兵器・核実験支持」の原水協のイメージを払拭する努力を団体として、原水協が、積極的にやられてないじゃないですか。
>>よその国のグループと協力して何かやって、それなりの成果がでたら絶対、「この成果はわが党が云々かんぬん」「この成果は私たちが云々かんぬん」と手柄争いの分裂行動になって、世界の顰蹙、失笑を買うのが落ちです。
>これは特定の事実を踏まえてのことなのでしょうか?
特定の事実を踏まえようにも、それなりの「成果」を、原水禁や原水協が出してます?
特定の事実が「ない」ので、北朝鮮の拉致問題での、対応を参考にして、「今まで実績がないから、何か実績ができた際に、手柄自慢をはじめるだろう。それは今までの北朝鮮の拉致問題での党の発言をみれば、あきらかだろう」というニュアンスですね。
長文、失礼しました。